徳島城(徳島県)の詳細

徳島城(徳島県)
むぎの城さんぽ
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記事タイトル 徳島城(徳島県)
概要

【徳島城】とくしまじょう 【別名】渭山城・渭津城 【構造】平山城 【築城者】蜂須賀家政 【築城年代】1586年(天正14年) 【指定史跡】国指定史跡 【場所】徳島市徳島町城内1 地図 【スタンプ設置場所】徳島市立徳島城博物館受付カウンター ・徳島市教育委員会社会教育課カウンター・…… more 徳島中央公園東側駐車場入口事務所(いずれも年末年始休館あり。電話で確認のこと) 【城郭検定】出題あり 阿波踊りの発祥の城と言われる徳島城は、豊臣秀吉の四国平定で戦功をあげた 蜂須賀正勝の子家政が阿波一国を拝領し、一宮城に入城した後に 秀吉の命により急遽猪山に新城を築城することとなりました。 室町時代には山頂に渭山城(渭津城)、麓には寺島城と呼ばれる城が存在していましたが 長宗我部元親や小早川隆景、比叡山の僧徒らの援助により二つの城を合わせた大規模な 平山城の完成を迎えると、家政は居城を一宮城から徳島城へと移しました。 徳島中央公園東側駐車場を利用して徳島中央公園から入城しました。 城山の海蝕痕 岩の表面に出来た大小の穴は海の波に浸食された痕で、 かつて海面がここにあったことがわかる場所です。 城山の貝塚 古代人のゴミ捨て場でもあり、死者を埋没する場所でもあった貝塚。 そのせいか?この辺りの臭いも…。 隅櫓跡 この石垣の上には隅櫓、正面には旗櫓が建てられていました。 数寄屋橋 徳島城の鬼門にあたる門が、旗櫓の下にあった数奇屋門です。 不明門とも呼ばれ、城内の凶事の際以外には開かれることのない門でした。 内堀(瓢箪堀) 「堀川」と呼ばれ、かつては表御殿庭園内の「心字池」と地下桶道で繋がっていて、 池の水位の上下で景趣に変化を求めるよう工夫されていました。 ※現在、地下桶道は不通になっています。 旗櫓跡 左手の石垣の上に数寄屋門のとして載っていた旗櫓。 右手の石垣の奥は表御殿庭園になります。 表御殿庭園と東二の丸麓の道を通り、まずは100名城スタンプ設置場所である 徳島城博物館へと向かいます。 徳島市立徳島城博物館 表御殿の跡地には御殿を模した徳島城博物館があります。 この公園は徳島監獄署が置かれたり、天皇や皇太子の宿泊所として千秋閣が建設されたり、 進駐軍の宿舎だったり、市立図書館や市民会館に活用されたり、市立体育館だったりと めまぐるしい移り変わりを経て現在に至ります。 スタンプ設置場所 100名城スタンプがこちらに設置されているのでまずはスタンプを押します。 旧徳島城表御殿庭園 桃山様式の大名庭園で枯山水と築山泉水庭から構成された回遊式庭園で 関ヶ原の戦いで西軍だった茶人で武将の上田宗箇が敗戦後に徳島に招かれ その間に作庭したと伝わります。 大名庭園を眺めながらいただくお抹茶。 入館した人を対象に徳島城博物館のロビーで、呈茶を行っていて300円(お菓子、お茶代)です。 子供達は大名庭園を眺めながら優雅にお茶してました。 表御殿跡 親は…雨の中カメラを持って城さんぽです 黒門跡(大手門) 大手枡形になっていて四方を建物で囲まれていました。 大手口だけあって厳重な造りであったことが窺われます。 下乗橋(小見附橋) 藩主以外はここで馬を下りて入城することになっていました。 江戸時代には木造の太鼓橋だったそうですが、明治期には花崗岩の太鼓橋になり、 現在はこのような橋に架け替えられています。 鷲の門(内側) 三木曲輪内から見た鷲の門です。 飾り瓦 三木曲輪側の屋根の角をよく見ると狛犬が逆立ち?して載っています。 明治8年に鷲の門以外の建物はすべて撤去されました。 しかし1945年の徳島大空襲で焼失。 その後1989年に古写真を基に復元されました。 鷲の門棟札 見上げると屋根裏には棟札があります。 鷲の門(表) この門は鷲を飼う建物として幕府に申請して建てたことから 鷲の門と名付けられたという説があります。 また、夕方から夜10時までライトアップされています。 今度は表側の屋根の角を見てみましょう。 こちらは鷲の門と言われるだけに、鷲が載っています。 舌石 太鼓櫓跡を右手に見ながら線路側に沿って歩いた所に旧寺島川沿いの石垣にある舌石を発見! この石垣の上には「折れ曲がり塀」と称する屏風塀が設けられており、 塀を支えるための柱を受けていた舌石(台石)が残っています。 太鼓櫓跡 西の端には三重の太鼓櫓には多門櫓が接続されていて、東の端には二重の月見櫓がありました。 太鼓櫓は徳島城最大の櫓で、現在は昭和8年NHKの徳島放送局が開局した記念に設置された ラジオ塔が建っています。 蜂須賀家政銅像 現在は蜂須賀家政の平和的な姿の銅像ですが、戦前には家祖の正勝の武装像があり、 戦時中に供出して無くなったので、現在のものに代わりました。 西廻りで本丸を攻めてみたいと思います。 左に見える建物にはSLが展示されています。 鉄道好きの方はぜひお立ち寄りください。 西坂口 階段が続きます。 歩きやすいと言っていいのか、しんどいと言っていいのか…体力奪われてしまいます。 西三の丸門の枡形 整備された階段を登りきった所に西三の丸門の枡形が待ち構えていました! 西三の丸跡 左側のフェンスの向こうは現在水道排水池になってしまっています。 正面左の石垣は帳櫓の石垣です。 帳櫓の石垣と正面石垣には鏡石がこれでもか!というほど主張しています。 しかも、全部で5個も 正面に見えていた鏡石に近付いてみると、矢穴があります。 鏡石に使うにはちょっと妙(残念)な石に見えるのですが? え~、いいのか?この巨石で。 帳櫓跡 こちらしっかりと基礎ともなる礎石が残されています。 西二の丸跡 鉄砲櫓があった西二の丸跡。 正面の石垣にも鏡石が見えますね。 要所要所に鏡石が多用されているようです。 そして右の石垣は弓櫓で、初期の天守台とも考えられています。 この先右に折れて本丸へ。 弓櫓跡 最初の天守は本丸の弓櫓の位置するところにありました。 築城には勝瑞城や一宮城の廃材を使用して天守や櫓は質素なものでした。 その後、数十年で解体され東二の丸に新しい天守が築かれました。 本丸跡 本丸には本来天守があるところですが、この広い敷地には天守ではなく 御座敷や留守居番所、武具櫓や馬具櫓、弓櫓といった建物がありました。 では、天守が無いのかと思えばそうではなく、天守はここから一段下がった 東二の丸にありました。 ちょっと珍しい縄張りですよね。 平時は山麓に暮らしていた藩主ですが、本丸にも御座敷には 藩主専用の部屋や台所が設けられていました。 清玄坊神社 清和天皇を祖とする修験者清玄坊は、築城する際に立ち退きを拒否したために 弓で射て謀殺されてしまいました。 すると蜂須賀氏は清玄坊の崇りに遭い、前非を悔いて石碑をたて末代まで 供養することを誓いました。 埋門跡 本丸への出入り口は東西にあり、北側には非常時のための 御座敷の建物で隠されるように脱出口(埋門)が造られていました。 本丸北東の石垣 徳島城で最も古い石垣です。 東二の丸 明治初期の古写真には、まだここに天守が聳えているのが見られます。 天守跡 本丸から東二の丸に新たに築かれた天守は、 天守台もなく、そのまま平場に御三階櫓が建てられていました。 これも実に特徴的なところです。 東坂口 藩主や藩役人の登城口であった東坂口です。 こちらの登城口からなら天守までが近いです。 そしてここにも鏡石が使われています。 西から東へと山城を一周して来ました。 気軽に平城と山城を楽しめる一度に二度おいしい城跡でした(^^)v 弁天池 あいにくの雨でしたが、山頂まで行って来ました! なかなか見応えのある城で、晴れていたらもっとじっくり時間かけて見ていたでしょうね。 庭園も見てみたかったけど、時間が足りなかったですね。 博物館に娘らを残して城さんぽしていたのですが、 娘たちは博物館では庭園を眺めながらお茶をいただき お相手をして下さった博物館の呈茶ボランティアの方、ありがとうございました。 令和元年5月1日登城 日本100名城公式ガイドブック (歴史群像シリーズ)日本城郭協会,福代徹学研プラス close

徳島城(徳島県)
サイト名 むぎの城さんぽ
タグ 百名城
投稿日時 2019-06-14 15:40:03

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