訪問日：2017年2月手取城は和歌山県日高郡日高川町にあったお城です。町史跡に指定されています。この城は紀伊国日高地方を湯川(湯河)氏と二分する力を持った国人領主 玉置氏の居城として知られます。15世紀の初頭には室町幕府の奉公衆として名を連ね，守護の畠山氏の求心力が低下すると15…… more 20年には湯川氏らとともに畠山尚順（はたけやまひさのぶ）を追放しました。1585年 羽柴秀吉が奇襲に侵攻すると玉置直和は秀吉に属しましたが，姻戚関係にあり盟友と言える湯川(湯河)直春は反秀吉方となったため，手取城は直春に攻撃され籠城戦が繰り広げられたとされます。  ●手取城へのアクセス路はグーグルマップにも表示されないのですが，入口に案内があります。●この道は細いのですが，東の丸まで到達することができますが，道の途中くらいから城の遺構が出現します。今回は途中の駐車スペースに車を置いて歩きました。  ●車を置いて城跡に向かいます。●これは一番手前の堀切のようです。  ●古城行道の石碑のあたりから本格的に遺構が出現します。●石碑のそばにある堀切です。この案内図の左側の堀切に到達したようです。  ●しばらく進むと明瞭な竪堀を確認することが出来ます。●これらの数本の竪堀は西の丸の西側を遮断した堀切が道まで伸びてきているようで，道を横切った後にさらに崖下に落ちていきます。この案内で言う右側の堀切だと思います。 &nbsp●ここに溜池があるのですが，草が多すぎてよくわかりません。●本丸の南二段下の腰曲輪に取りつきました。  ●主郭のある曲輪群と西の丸を区切る堀切です。奥が西の丸。●堀切の腰曲輪側に少し石垣が顔を出しています。  ●堀切から南下にあるはずの溜池方向を見ています。●西の丸の南東隅に残る石垣。堀切を渡す橋台であったようです。  ●石垣の近影。●西の丸の様子です。  ●西の丸の北側に築かれた巨大な土塁です。●西の丸の西側に盛られたのろし台。  ●のろし台おりの眺望。●堀切を戻り，二の丸に到着。奥に見える通路が坂道となっており本丸に繋がります。  ●二の丸から西の丸方面の眺め。この辺りは良く整備されています。●二の丸にある手取城址の城碑。  ●本丸の様子です。●本丸の側面に残る石垣。かなり崩れています。  ●本丸北側の切岸。●二の丸の北側尾根を遮断する大きな堀切です。  ●堀切の北側にある曲輪。土塁を確認することが出来ます。●曲輪の先に堀切。  ●さらに奥にも堀切。北側の尾根はこのように都合4本の堀切で執拗に遮断されています。●細長い曲輪の東の丸に到着。車でここまで上がることが出来ますし，案内板も設置されています。左手の樹木の生えた部分は長大な土塁となっています。  ●東の丸の東端にある曲輪。ここも土塁で囲まれています。●最後に城域の東側を遮断する堀切です。大きな地図で表示 お城巡り ブログランキングへにほんブログ村FC2 Blog Ranking close

第314回：手取城（紀州日高郡に勢力を持った玉置氏の居城）