大和 高取城  歩くごと雨霧に浮かぶ累々たる高石垣の詳細

大和 高取城  歩くごと雨霧に浮かぶ累々たる高石垣
久太郎の戦国城めぐり
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記事タイトル 大和 高取城  歩くごと雨霧に浮かぶ累々たる高石垣
概要

大和 高取城  (奈良県高市郡高取町上子嶋・高取山) <国指定史跡 >【年末恒例・城友さんと行く年納め城めぐり紀行その②】前回の宇陀松山城を後して向かったのが高取城です。高取城は日本三大山城(備中松山城・美濃岩村城)のうちの一城として有名です。その中でも城下町から約3kmも離れた…… more 山に築かれている屈指の山城といえましょう。高取城は山深い山中にありながら非常に広域にわたっています。おそらく丸一日あっても全域をくまなく見学することは困難なくらい。雨の日ともあって、今回は本丸と二ノ丸・三の丸の一部のみを見学しました。(テンション上げてこ!)混みあっていなければ本丸直下の七つ井戸付近まで車で行けます。(もちろん路駐)七つ井戸は大木の根っこに守られているような石垣造の井戸です。七つ井戸上の石垣は巨大な高石垣が連なります。修復された太鼓櫓と新櫓の石垣。二ノ丸における堅牢ぶりが伝わります。細い部分もしっかり積まれた石垣は崩落しにくいようです。石割の矢穴痕が残る高取城の石碑がいいのです。算木積石垣は傾斜角度も揃って非常に美しいです。均整のとれた高さ12mを誇る天守台。なんとなく伊賀上野城を彷彿とさせます。かつては三層の白亜の天守が建っていたそうです。多くの櫓や壁・門に囲まれた天空の天守はどんなものだったのでしょう。巨大天守にはない別の迫力があったに違いありません。おっと、可愛らしい熊さんの本丸への案内です。(雨の霧の中に浮かぶクマの姿、ほんの一瞬ビビりました)見事な丸太彫の高取城天守閣に城友さんと拍手喝采!素晴しい出来です。さて、いよいよ本丸虎口へと進みます。幾つもの折れを仕掛けた桝形虎口のオンパレードが始まります。このアングルは伊勢の松阪城を彷彿とさせるような厳重な虎口になっています。攻め手の気になってみると「やめてくれ」といいたくなるような・・(笑)。ここが面白い!天守台へつながる隠し通用口?のような狭い通路。桝形でもあり食違いでもある素晴らしい虎口です。折り重なる虎口の厳重さを表現したくて写真撮りまくり。天守から足元を恐る恐る覗き込む。危険なため、よその天守台ではなかなかできない時もあります。自分は城友さんに「雨風にあおられて危ないですよ!」と言われましたが・・。・・ほんとでした・・。怖かったです・・。お友達の言う事は聞くものです。そして今回の高取城散策で今一つ興味深々になった遺構がこれ。↓。本丸腰曲輪から北へ降り、吉野郭へと連絡できる唯一の連絡口。内部通用口は急斜面となっていて、なかなか堅固です。幅も1mちょいくらいでしょうか。こういう遺構に出遭ってしまうともうダメ。ウズウズしてしまいます。城友・日向さんと何度も昇降を試みる危険なマニア組・再来。(ハマるツボが一緒)ブーツがずり落ちる程の急傾斜にその使用意図をあれこれ想像します。上から見下ろした写真です。全体図が収まるほど小さいのです。周辺部を一周してみました。本丸虎口群を外側から拝見します。櫓台の石垣の連なりが芸術作品となっているよう。高取城の本丸は大天守の他に小天守を備え、隅部には三層櫓群を配していました。絵図によるとそれぞれを多聞櫓(長屋状の櫓)で繋ぎ囲うという壮大な構えだったようです。石垣だけでも壮観なのにここに建築物があったら、さぞかしのものであったことでしょう。ゆるい湾曲を描くラインは見惚れるものがあります。美しい・・。高取城説明版から縄張り図を拡大してみました。かつて家臣団の屋敷があったとされる北の曲輪などにも行きたかったのですが・・。余り手入れされておらず樹木が茂っており、見学しずらいです。今回は雨ということもあり、止む無く断念!十五間多聞櫓石垣の苔。雨の日ならではの浮き上がる苔は美しく神秘的、・・改めて日本人です。他にも魅力的な所がたくさんあるのですが、写真ばかりになってしまいます。ですからこのくらいにさせていただいて、またいつか再来したいと思いました。その時はもっともっと見所が増えるような見学がしたいですね。訪れる季節や気象条件の変化で無限の楽しみが待つ城めぐりです。Ⓖの七つ井戸直下まで車で行くこともできますし、少し下った所にトイレ付きの小スペースもあり。 close

大和 高取城  歩くごと雨霧に浮かぶ累々たる高石垣
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 大和の城めぐり
投稿日時 2019-01-06 01:20:02

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