第669号松森城の詳細

第669号松森城
城 新 聞
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記事タイトル 第669号松森城
概要

 別名鶴ヶ城。築城年代は定かではありませんが、松森城が記録に初めて出てくるのは、1537年、国分氏と留守氏の合戦の際とされています。 仙台平野の北部に位置した山城で、国境の要衝として重要な軍事拠点であったと云われています。縄張りは標高80mほどの山に築かれてお…… more り、最高所の本丸を起点に西側に二の丸を配置し、さらに東西に伸びた尾根伝いに複数郭を配置。これが鶴の形に似ていることから「鶴ヶ城」と呼ばれたとも云われています。 1542年、今度は、天文の乱において伊達稙宗と晴宗父子が争うと、晴宗方には留守景宗が、稙宗方には国分宗政がそれぞれ付くことになりました。そのため留守氏の岩切城と国分氏の松森城が対峙し、留守景宗は松森城に進撃しています。その後、国分氏は伊達氏に臣従することになり、伊達晴宗の五男である盛重が国分氏17代目として入嗣。しかし、1587年、盛重は伊達政宗から国分家内の争乱がなかなか収まらないことから統治能力を非難され、松森城から追放。国分氏の所領は伊達氏の直轄となると、松森城は大崎氏に対する拠点として重要視され改修を施し、石母田景頼が在城しました。後に景頼に代わり、北目城主である粟野宗国と国治の兄弟が在城しました。1600年以降は仙台藩の正月行事である「野初」の舞台となったと文献にあり、また、1615年の一国一城令以降は伊達48館の1つ、松森在所と名を変え、1871年の廃藩置県まで存続していたようです。  現在は鶴ヶ城公園として整備され、2006年、行われた発掘調査では、掘立柱建物跡、溝跡、井戸跡などが検出されたそうです。訪問時には、二ノ丸のあった西側一帯は雑木林となっていました。【近隣の高校】宮城県泉松陵高等学校通称は「松陵」(しょうりょう)。今年度で38年目を迎える普通科高校です。運動にまつわる行事が盛んで、毎年5月に泉総合運動場を主会場で当校、泉館山高校、泉高校の間で「泉三校定期戦」を開催しています。事前には、生徒会、チアリーディング部、応援団が集まり、泉中央副都心付近はでPR行進など盛大に定期戦パレードを行なっています。11月に行われる校内マラソン大会では、岩切城跡のある県民の森を使ったコースを男子は8km、女子は4kmを走行。30位以内に入るとメダルが貰えるそうです。また、部活動では弓道部が県内強豪で、前述のチアリーディング部も近年勢力的に活動しているそうです。 close

第669号松森城
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投稿日時 2018-12-12 00:40:07

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