ジャンル：中世山城～近世所所在地　： 岩手県奥州市前沢区陣場　・　下小路　にまたがる一部お勧め度：★☆☆☆☆難易度　：☆☆☆☆☆駐車場　：お物見公園の駐車場があります登城日　：2018年9月城館位置：GoogleMap【来歴】【縄張】台地から南に岬のように突き出た場所を切り取って…… more 築城された山城です。現在は、主要部がお物見公園となり、その周囲の多くは宅地化されています。公園の案内図。公園の案内図なので抜けている場所があるのですが。以下は完全に現地地形を見ての私見ですが・・・主郭は概略図の右（北）側にある水道施設と公園の管理施設などがあるあたり。二の郭は、主郭の北～西～南をコの字型に囲んでいるあたりで、この概略図では駐車場とボタン公園で、それにプラスして地図に反映されていない部分として主郭の北～西と考えています。三の郭は遊具広場とその南にある名称不明の広場。四の郭は芝生広場と運動広場（もしかしたら運動広場は五の郭かも）。・・・と考えています。【写真】これが主郭ではないかと考えている場所です。北から。南から。南側から見えるきれいに盛土された場所は後世の改変でしょうから、基本的に削平されていたものであったと思います。主郭と思われるところの北側。藪になっている場所。すぐそばにある水道施設。このあたりは二の郭の一部か、切り離された北の郭のようなものだったのかもしれません。二の郭と思われるぼたん公園。ぼたん公園の北側の通路には土塁の残滓らしきものがありました。ぼたん公園の南側にも通路があり、どちらも堀跡を利用したものではないかと思います。一度駐車場に戻り、西側をのぞいてみると結構な鋭角の谷があります。間違いなく西の外堀替わりでしょうね。こちらが二の郭と思われる場所から見た三の郭らしき場所。気になったのが名称不明の南側の広場。写真左側にはなだらかな微高地があり、石碑があります。城址碑か！　と思いきや・・・ここに刻まれた「五訓之森」の揮毫は海軍大将齊藤實（のち、第30代内閣総理大臣）。ということは、五訓＝五省ということでしょうか。※五省一、至誠（しせい）に悖（もと）る勿（な）かりしか　　->　真心に反する点はなかったか一、言行（げんこう）に恥（は）づる勿かりしか　　->　言行不一致な点はなかったか一、気力（きりょく）に缺（か）くる勿かりしか　　->　精神力は十分であったか一、努力（どりょく）に憾（うら）み勿かりしか　　->　十分に努力したか一、不精（ぶしょう）に亘（わた）る勿かりしか　　->　最後まで十分に取り組んだかまあ、それはさておき、また変なものを発見。注意書きは全く読めない状態ですし、掘り返して埋めた後それなりに時間が経過していますが、何かを植栽しているわけでもなく、なんのために掘り返したものなのか・・・発掘調査？【続く】 close

陸中前沢城（1/2）