大分県大分市にあります府内城址です。二回目の今回は本丸西にあります宗門櫓よりスタートです。府内城の数少ない遺構の一つ宗門櫓です。現在の建物は1854(安政元)年に再建されたもので、築城当初の規模・工法を引き継いで建てられたと考えられています。外側から見ると単なる平櫓(１層)に見え…… more ますが、内側に回ってみると右半分は石垣に食い込むような形で２層になっているという独特の構造をしています。これは、この部分に櫓台を設けなかったために採られた工法です。本丸北西に向かいます。西之丸隅櫓です。ここは当時の西ノ丸になります。其の壱でも紹介しましたが、板塀は外しやすく、構造が切戸塀の砲門と同じことから、大砲を設置すためではないかと考えられています。宗門櫓と西ノ丸隅櫓のツーショットです。手前が当時は濠でした。現在の「府内城址」と呼ばれている部分は、本丸の内堀を埋め立て、西側西丸城壁を壊して通用路が作られたものです。現在西ノ丸および本丸跡は駐車場になっており、ここから出入りするのですが、当時はここに出入り口はなく、西側西丸城壁が繋がっていました。城外に出ます。奥に見えるのが西ノ丸隅櫓です。こちらは内濠の北西部になります。犬走りは舗装されています。城内に戻ります。本丸の北東に来ました。説明板と仕切が見えます。内々濠を示す仕切でした。当時の北西隅にあたる場所を示しています。この向きにまっすぐ濠があったようです。北東部の奥に向かいます。枡形虎口になっています。ここは冠木門跡です。西之丸跡から廊下橋に至る通路の間で、かつて「冠木門(かぶきもん)」という、柱の上に横木を渡しただけの屋根のない門がありました。両サイドにある石はその礎石です。その奥にあります廊下橋です。正面です。かつて西の丸と山里丸(現在の松栄神社)を結んでいた渡り廊下です。新・大分市発足30周年記念事業の一環として、1996年に復元されました。廊下橋内部です。この床は外すことができ、敵の侵入を防ぐことができます。ベースとなったのは大手門の廊下橋で、内部まで忠実に再現されています。廊下橋からの景色です。廊下橋を出ます。出入口には扉もあります。廊下橋の先は当時の山里丸跡です。山里丸は、茶の湯や能など、諸芸能が営まれた場所でした。山里丸跡から見る廊下橋です。廊下橋全体です。廊下橋の説明板です。次回は山里丸よりスタートです。【其の参に続く】訪問日:2017年7月▽ ▽ランキングに参加しています。  応援(クリック)よろしくお願いいたします。   ⬅︎  クリックしてくださいね〜 にほんブログ村  close

府内城にゆく  其の弐:西ノ丸跡から廊下橋へ