鳥取県米子市にあります米子城址です。二回目の今回は本丸郭へ向かう石段よりスタートです。石段を登ると枡形になっています。ここは鉄御門跡になります。当時は御天守の入口を厳重に固める鉄張りの堅固な二階建ての門が築かれていました。石段を登り天守郭に向かいます。東屋が見えてきました。天守郭…… more です。目の前に見える石垣は大天守台になります。本丸郭は大天守台と東屋の間に小天守台が残存する形式になっています。天守郭は、東側に二段、北側に一段控え積み郭を持ち、五重の天守閣台、四重櫓台を配し、天守、四重櫓、鉄門櫓、多聞櫓、番所、冠木門を持ち、土塀を巡らしていました。米子城天守の説明板です。吉川広家公が1591年（天正19年）から築きはじめたには、3重4階の独立式望楼型天守（約15ｍ）でした。しかし、朝鮮出兵などがあり、なかなかはかどらなく、その後、中村一忠公が入封した際に築城途中であった米子城を完成させるべく工事を再開させました。1601年ころに完成したとされるこの工事により4重5階の天守が築造され、吉川広家公が築いたものは四重櫓（小天守）になります。本丸にふたつの天守相当の建物が並ぶのは全国でも稀な例でしたが、1880年（明治13年）頃に残念ながら取り壊されてしまいます。では、天守台をじっくり見ていきたいと思います。最初は、大天守台跡です。大天守台上に来ました。ここには当時の天守の礎石が残っています。続いて小天守台上です。四重櫓石垣の角に石が置いてあるのがわかるでしょうか？？？？この石は明治時代以降いつの頃からか置かれた石だそうです。誰がいつなんの目的で置いたのかもわからないため、忘れ石呼ばれているそうです。ちなみに後方に見える山脈は、名峰大山です。ここからの景色です。湊山山頂部に高石垣で囲った天守郭、水手郭、遠見郭、番所郭から構成されています。水手郭には多聞櫓、続二重櫓、水手門があり、門外にも2つの外郭を持ちます。ここからの景色です。遠見櫓跡です。天守郭の北下段に位置し、平屋櫓と二重櫓が建てられていました。眼下には中海が広がるここは、監視には最適な場所だったといえますね。門跡がありました。門跡を越え、先に進みます。説明板がありました。水戸御門跡です。当時はこの門から降りると深浦側へ下る道へ続いていました。深浦には、御手船（水軍）の基地として、船小屋や櫓などの施設が置かれた場所でした。冠木御門です。冠木御門跡より下山します。来た道とは真逆の道を通ります。番所郭前まで戻ってきました。下山します。最後にもう一度天守台石垣を目に焼けつけます。ものすごいスケールでした。これで米子城散策は終了です。遺構は石垣しか残っていませんが、石垣だけでも見応え十分の城址でした。米子城址は、この度続100名城にも選出されましたが、訪城時はまだスタンプが始まっていませんでした。今回は時間の都合で二ノ丸跡には行けていませんので、これらの宿題と続100名城スタンプを求めて必ず再城したい城址です。米子城にゆく【完】訪問日:2017年5月▽ ▽ランキングに参加しています。  応援(クリック)よろしくお願いいたします。   ⬅︎  クリックしてくださいね〜 にほんブログ村 次回予告:美保神社にゆく(島根県） close

米子城にゆく  其の弐:天守郭跡