鳥取県米子市にあります米子城址です。当ブログ112城目となる米子城は中村一氏公の子、中村一忠公の居城として知られています。山陰で最初に築かれた近世初期の城郭で、山陰一の名城と呼ばれました。かつては尼子氏の城でしたが、毛利方の吉川元春公に攻められ落城しています。その後は元春公の子で…… more ある吉川広家公が城主に。この広家公が築いた天守を四重櫓（小天守）として残して、一忠公はあらたに四重天守（大天守）を築いたため、「双頭の天守」の城だったそうです。現在は湊山公園として整備されており、本丸の石垣が修理復元されています。天守台からは晴れた日には隠岐島まで見渡すことができます。山麓から見える天守台も迫力があります。今回は登山道コースより本丸を目指します。登山道は登り石垣になっていました。登り石垣は、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、朝鮮半島の倭城の防備を固めるために採られた石垣普請の手法で竪石垣ともいいます。説明板です。国内では、竹田城（兵庫県）、淡路洲本城（兵庫県）、彦根城（滋賀県）、伊予松山城（愛媛県）で確認されています。幕末には鳥取城でも築かれました。絵図によるとこの位置にあたります。進むと石垣が見えてきました。この先は内膳丸跡になるようです。内膳丸跡へ進みます。内膳丸を区切る石垣と石段です。内膳丸跡へ入ります。両端にある石垣です。内膳丸、一の段郭です。内膳丸は、2段に配置された一の段郭、二の段郭から構成されています。丸山に築かれた郭で、中村一忠の家老 横田内膳が監督してつくった郭であることから「内膳丸」と呼ばれ、本丸の守りを強化する役目を果たしました。二の段郭へ向かいます。1の段郭と2の段郭の間の石垣です。二の段郭です。二の段郭には角櫓、蔵が置かれていました。また、この郭から本丸へ向けて石垣を設け、西の防衛線が築かれていました。現在、二の段郭の角櫓跡付近には東屋があります。本丸へ向けた石垣は崩落埋没し、一部が残存しています。登山道へ戻ります。このまま本丸へ向かいます。しばらく黙々と登山道を登っていくと光が差してきました。本丸へ至る石段を上がった左は番所が配されていた番所郭です。番所跡です。ここには昼夜見張番がおかれていました。そして番所跡から右方向を見上げた先にある石垣こそ。。。小天守台（左端）と大天守台（右上）の石垣です。大天守の石垣（東面）と控え石垣です。大天守台石垣は直接高石垣を築かず、低い二段の控え石垣上に野面積で築かれています。小天守台の下を通ります。石段が見えてきました。石段左の石垣です。この石段を登ると本丸郭です。次回はここからスタートします。【其の弐に続く】訪問日:2017年7月▽ ▽ランキングに参加しています。  応援(クリック)よろしくお願いいたします。   ⬅︎  クリックしてくださいね〜 にほんブログ村  close

米子城にゆく  其の壱:内膳丸から天守台下へ