猪鼻城にゆく  其の弐:天守内部から新明社への詳細

猪鼻城にゆく  其の弐:天守内部から新明社へ
廃城にゆく
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記事タイトル 猪鼻城にゆく  其の弐:天守内部から新明社へ
概要

千葉県千葉市にあります猪鼻城です。二回目の今回は天守内部へ向かうところからスタートです。天守内部へ入りました。内部はこのように展示されています。ほとんどが撮影不可でしたが、一部可能なものもありましたので、そちらを紹介していきます。千葉城と猪鼻城の説明板です。郷土博物館は通称千葉城…… more と呼ばれ親しまれていますが、中世に存在していた城は、現在の四層五階の天守閣はなく、別の城郭のお城があったことがわかっています。千葉城は大治元年(1126)千葉常重公によって築城され、康正元年(1455)の千葉一族の内紛で落城し廃城になったと伝えられています。猪鼻城が千葉氏と関係の深い城であったことは間違いないと考えられています。猪鼻城の地形図です。赤い部分が発掘調査済みで白い部分は、想定されている猪鼻城の範囲です。千葉常胤公の木造です。最上階の展望室に来ました。天守内部の散策を終え、下まで戻ってきました。園内を散策します。園内の周りは土塁に囲まれています。説明板などは無く、土塁や石垣がいつの時代のものなのかのものなのかはわかりません。しかし、幾度かの発掘調査でこのような土塁のほかに礎石(柱の土台になる石)等が確認されており、中世の亥鼻に何らかの施設があったことは考古学的にも証明されています。園内奥へ向かいます。奥の土塁には展望デッキが設けられていました。展望デッキへ向かいます。デッキ上です。出土地点の説明板がありました。なんと土塁から壺が出土されたそうです。全て平安時代後期から鎌倉時代のもので、いずれにも火葬骨が入っており、蔵骨器として使用されていた壺のようです。お茶の水口へ向かいます。先には鳥居がありました。神明社です。鳥居をくぐると猪鼻城の石碑があります。境内です。新明社は、猪鼻城の守護神として祀られています。創建時期などは不明ですが、千葉家三代忠常公の世に鎮座されていた社殿を、1469年八代常胤公の時にこの地に修築されたと云われています。参拝を終え、下山します。この石垣は恐らく後世のものでしょう。井戸跡でしょうか??下まで降りてきました。参道を振り返ります。お茶の水です。お茶の水は数々の伝承を残す泉で、その脇には小さな不動堂があります。千葉一族は代々この水を産湯水に使用したといい、千葉常胤公はこの水で源頼朝公に茶を献じたという伝説が残っています。(日本に喫茶の習慣が中国から入ってくる時期から考えるとその真偽は定かではありません。)また徳川家康公が鷹狩りの際に立ち寄りこの湧き水を賞して以来、人が飲むことを許さなかったという伝承もあります。現在は湧き水も絶えてその痕跡を留めるのみになっています。  これで散策は終了です。残念ながら当時の猪鼻城としての遺跡は土塁以外は残っていませんでした。現在の天守は、当時にはあり得ない外観な訳で、場所とのミスマッチもあり、建設されてから時がたった今でも賛否あるようです。誠悦ながら個人的には二代目猪鼻城として、復活して新しいお城ができたと割り切って考えることもありなのかなとは思います。今の天守が新千葉城として、これから新しい歴史を刻んでいくのだなと思えば、これもこれで歴史として悪くないなと考えます。猪鼻城にゆく【完】訪問日:2017年11月▽ ▽ランキングに参加しています。  応援(クリック)よろしくお願いいたします。   ⬅︎  クリックしてくださいね〜 にほんブログ村 次回予告:佐倉城にゆく close

猪鼻城にゆく  其の弐:天守内部から新明社へ
サイト名 廃城にゆく
タグ 千葉県にゆく
投稿日時 2018-09-08 14:40:02

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