※陸中伝城（1/3）はこちら【続き】さて、城内主要部へ入るにあたり、昨日ご紹介した腰郭は畑として利用されている状態ですので、入るのは避けて上の段の郭を進みました。細いルートですが、すぐに腰郭状になります。畑となっている腰郭を見下ろしたところ。南の方に続く腰郭を見下ろすと、草は刈ら…… more れているようですが、特に利用されていない状態のようです。また、ここには多少広い郭があります。写真右手側が主郭。ふと上の写真の撮影位置から進んでいって見上げると、何やら石積が見えます。このまま直登も可能でしたが、戻って主郭を経由することにしました。主郭は水道施設が東半分を占拠しています。西半分は何もありませんが、水道施設の裏手に土塁状の地形が確認できます。その土塁状の地形に近づくと、石積が崩落したことが確認できます。わずかに東側に折れている先には、わずかだけですが、残存状況が良い石積が残っていました。崩落して斜面になっているところをこれ以上崩落させないよう慎重に登ると、裏込め石を用いていたのではないか、と思わせる小石がたくさん確認できました。石積の構造は単純に石を積んだだけではないにせよ、あまり丈夫なものではなさそうなので、ほぼこの程度の高さの低い石塁であった、と考えるのが妥当と思います。【続く】 close

陸前伝城（2/3）