埼玉県にあります鉢形城跡です。四脚門をくぐり三ノ曲輪跡へ戻ります。四脚門跡には、虎口が復元されています。石積土塁が北向きに折れる部分（右奥）は、最上位面が広くなることから、ここに「櫓（矢倉）」が建てられていた可能性があると考えられています。ここから土塁の間を通り諏訪神社（馬出）に…… more 向かう部分が虎口で、ここには、門のあった可能性が極めて高いが、発掘調査では確認できなかったそうです。柱穴が確認されなかったため礎石建ちの門であった可能性があると考えられるとの事です。虎口の先には諏訪神社があります。現在は諏訪神社がありますこの場所も当時は馬出しでした。地形をみても馬出しであった形跡が伺えます。二ノ曲輪跡・三ノ曲輪跡の道路を挟んだ真正面にも馬出しの跡があります。こちらの馬出しも整備され、わかりやすくなっていました。馬出しの前には深安川です。天然の濠として最適です。こちらはエドヒガンです。鉢形城のエドヒガンサクラは、寄居町の指定の天然記念物に指定され樹齢は約150年です。高さは18mあり、2本幹の株元から12本の芽が成長した珍しいものだそうです。このエドヒガン見たさに来場される方も多いらしく、この日も多くのカメラを持った方がいました。ライトアップもされているようです。外曲輪跡へ向かいます。外曲輪跡には、鉢形城歴史館もあります。ここから見るエドヒガンです。土塁沿いを歩きます。土塁を降ります。橋を渡ります。橋から見る深沢川です。城の内堀として重要であった深沢川は今もなお西岸より断崖絶壁が迫り、渓谷の姿をとどめています。 激しい渓流は谷底の岩盤をうがち、幾多の渕をつくり、いつのころからか渕を釜と呼んで「四十八釜」と総称され、現在、町指定名勝となっています。橋を渡り、また土塁を登ります。登った先が外曲輪跡でした。下級武士の住まいがあった曲輪跡で、周囲には土塁が築かれています。土塁の後方には、城下町が形成され、城の守りを兼ねていました。鉢形城歴史館です。100名城スタンプもここで押せます。歴史館と駐車場の間には、冠門もあります。これで鉢形城散策は終了です。鉢形城趾は、特に建物などは残っておらず、塀などちょっとした復元がなされている程度ですが、変に建物を作られるよりこのくらいがいいと思いました。川沿いに建てられ、川側はかなりの断崖になっているにも関わらず、思った以上に広い草地になっており、当時は最高の防御力のあるお城として、現代はちょっとしたハイキングにも最適な城趾だなと思いました。場所毎に詳しい案内板もあり、城跡訪問として十分に楽しめました。また来たいと思います。鉢形城にゆく 【完】訪問日:2017年3月▽ ▽ランキングに参加しています。  応援(クリック)よろしくお願いいたします。   ⬅︎  クリックしてくださいね〜 にほんブログ村 次回予告:金山城（群馬県）にゆく close

鉢形城にゆく  其の参:エドヒガンから外曲輪へ