丹波 八上城  「丹波富士」高城山の巨大城郭の詳細

丹波 八上城  「丹波富士」高城山の巨大城郭
久太郎の戦国城めぐり
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記事タイトル 丹波 八上城  「丹波富士」高城山の巨大城郭
概要

丹波 八上城 (兵庫県篠山市八上内・高城山) <国指定史跡>束の間のG.W 丹波・鬼将たちの城を訪ねて・その③その名の通り、「束の間のゴールデンウィーク」は丹波地方に駒を進めました。同乗してくれたのは弟クン、強引な兄をもったばっかりに・・。昔話に華を咲かせ、昔ドラマや特撮ヒーロー…… more モノの主題歌を唄いながらの深夜行軍。密閉空間を幸いににかなり危ないヤツらでどうなることやら・・。第3弾は丹波・八上城です。時間的な都合もあり、ほぼ「ダイジェスト備忘録」的な記事です。何度もお断りいたしますがご承知おきを・・。秀麗な山容はそれだけでシンボリックで周囲からも目を引きます。手前の山上には支城・法光寺城があります。八上城の出城・別郭ともいえる砦で、他にも周囲には沢山の支城が構えられています。そういった意味ではこれら支城も含めて「八上城城砦群」といってもよいでしょう。大体はここから登ることになるであろう、春日神社口の案内板です。丹波篠山五十三次シリーズの石碑は統一感があって良いです。(籾井城も細工所城もこの手の石碑でしたね!)主郭部周辺の縄張り図も図示されています。ここで写メを撮って頂上付近で確認しながらの見学なんかがおススメです。特に行きと帰りを別々のルートをとる、という方は迷わずに済むと思います。一つの尾根と谷を間違えると大変な目に遭う巨大城郭ですから・・。駐車場とトイレがあるのですが・・お車での駐車場は上手く停めれて2台がギリギリ・・。早い者勝ちです。先越されたら2時間くらい空かないですから・・。自分達もほぼ同時にみえた方と調整して、後に出る方の車を塞ぐ形をとりました。(これ結構プレッシャー(汗))先遣の弟クン、一般人?の彼のペースでゆっくり登ります。下の茶屋丸からの眺め、この景色でもまだまだ序の口?長~い尾根沿いに整備された登山道に閉口しながらもファイトです!右衛門丸に到着すると石垣が現れて、ちょっと元気が出ました。三の丸、二ノ丸を経て本丸に到達間近。ここで振り返って景色を眺めます。丹波・篠山城がはっきりと確認できます。・・といっても八上城が機能していた頃には篠山城はまだ存在しなかったのです。何気ない時代の移り変わりを感じる風景です。住宅生活圏と田畑耕作圏がはっきりと分かれている町づくりも面白く感じました。本丸に到着しました。中央にずっしりと存在する波多野秀治公の碑。天正3年(1575年)、織田信長の部将・明智光秀による丹波攻略の際、当初波多野氏は明智光秀に恭順の姿勢をとっていました。しかし翌年、黒井城に攻め寄せた明智光秀に突如叛き、荻野氏と結んでこれを挟撃。光秀勢を丹波より追い落とします。当然ですが 天正5年(1577年)再度明智光秀が丹波へ侵攻、八上城は厳重に包囲されました。 漢文説明を解読中の自分。(写真提供:弟クン)籠城戦は約半年にも及びましたが、ついには秀治ら三兄弟が降伏、召し捕えられ落城しました。三兄弟として波多野秀治・秀尚・秀香の名が伝わっています。秀治らは丹波の入り組んだ山岳地帯を巧妙に利用して明智軍を翻弄します。各支城とも堅固な構えを構築、織田軍の猛攻に1年半にも亘って耐え抜きました。しかし長期の籠城戦で兵糧も尽き、光秀の調略で織田氏に寝返る諸豪族も出たようです。岡田丸に降りると本丸の石垣を見学できます。(((o(*゚▽゚*)o)))古城感に溢れた何かを語りかけてくるような石垣ですね。石垣だけでなく、しっかり中世山城の遺構もあります。上の写真は特に気に入った本丸東側の大堀切から~の、大竪堀です。南北に長く大きく落とされていて、東口遮断の要となっています。ちょっと神秘的な雰囲気の朝路池。南東方向に降りて行くと二つの尾根に間の曲輪に「朝路池」があります。落城の際に朝路姫が入水して自殺したと伝えられています。・・と聞くと、ちょっと写真なんかも撮るの、控えたくなるのですが・・。この山頂近くに湧き出て、枯れない、という点では取水遺構として見てもよさそうです。・・しかし、人質として差し出した光秀の母が磔になったという松の跡・。さすがに、ここではお写真が撮れません・・。(まぁ、本当はどうなのかわかりませんが・・)尚、その後は明智光忠(明智光秀の叔父にあたる明智光久の子)が城代となりました。彼は天正3年(1575年)の丹波過部城攻めで、織田信長より感状を下された功績もあるようです。貴重な明智一門衆の筆頭格の一人だったことは間違いないでしょう。丹波を代表する大城郭、八上城は見所も多く、堅城ぶりが体感できます。この城では攻め手の気持ちになって見学するよりも波多野氏らの気持ちになってみるとまた味があります。果たして光秀への突然の背信、何が彼らをそうさせたのでしょう?萩野氏との結託、丹波国衆との折衝、丹波が誇る大要塞・・。やはり「呼び込み戦法」は当初からの狙いだったのでしょうか?この後に巡ることになる「黒井城」との関係が鍵を握っているような気がしました。八上城の春日神社登城口を示しておきます。(駐車場はほぼ一台しか停められません・・) close

丹波 八上城  「丹波富士」高城山の巨大城郭
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 丹波の城めぐり
投稿日時 2018-05-21 05:20:02

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