ジャンル：中世山（丘）城所在地　：福島県相馬市石上城ノ内　・　石上鹿島前　にまたがる一部お勧め度：★★☆☆☆難易度　：★☆☆☆☆駐車場　：遺跡指定範囲から南へ100mほど離れた辺りに広い路側帯があります。登城日　：2018年2月城館位置：GoogleMap【来歴】築城時期・築城主…… more とも不明。ただし遺跡名称から、相馬氏家臣藤橋紀伊の城館であるのは間違いないと思われます。藤橋紀伊は、1565年（永禄8年）に伊達稙宗が死去したことに伴い、相馬盛胤は稙宗から伊具郡を相続することを赦されたと主張して伊具郡侵略を行った時、伊具郡に金山城を築いています。【縄張】遺跡指定範囲からすると単郭か2郭構造に見えますが、現地地形を見ると遺跡指定範囲はかなり狭められていると思われ、南や東の住宅地あたりも含めた広さ程度はあるのではないかと思います。【写真】石上館の方角から見た遠景。主郭への入り口。石上館でご紹介した鹿島神社の由緒書きのすぐそばです。ちなみに、NPO相双歴史文化保存会 // さとばたけ〈since1749〉さんによると城址標柱があったようですが現在は撤去されてしまったようです。すぐに遺構とご対面となります。写真中央奥が主郭です。まずは左側下段。藪でよく分からないところもあったのですが、堀が北方向に延びています。左側上段。小規模な郭です。腰郭なのかもしれません。次は右側下段。左側の堀と同じぐらいの高さなので、堀が埋められたか、登城道を挟んで腰郭に変化していると思われます。右側上段。主郭入り口から見下ろしたものです。登城道を守るようになっています。櫓台かな、でも櫓台にしては細いかな、と判断がつきにくいところです。そのまま振り返ると主郭です。遺跡指定範囲に含まれるのは写真手前側の畑だけで、奥の竹林や右奥の畑は外れています。しかし畑とはなっていますが、旧状の地形に沿った形で使われているように感じますので、そこだけ城館から外れるということはなさそうに思います。主郭の西側には、途中切れていますが土塁状の地形が残ります。北側。南側。この土塁状の地形が切れたところから見下ろすと腰郭がよく観察できます。とりあえず竹林をのぞき込んでみました。平坦で主郭として一体的に使うのに不自由はありません。竹林の南側の荒地。こちらも竹林と同様です。やはりこれらも主郭の一部と考えるのが妥当ではないでしょうか。さて道路に戻り、ちょっと気になっていた場所があります。さきほどの入り口の北隣の遺跡指定範囲に続く道ですこちらにもやっぱり郭がありました。藪が濃い場所があちこちにあるため確認できていない場所がいくつもあるので断言はできませんが、風化と農耕による損壊はありますが、遺跡指定範囲内には藪に埋もれた遺構がまだまだあるのではないかと思います。 close

磐城藤橋紀伊館