いよいよ大河ドラマ「おんな城主直虎」が最終回を迎えますね。好評、不評、世間には様々なレビューがあふれてますが私はこの1年間見続けて「いったいこの大河はなんなんだ？」と常に苦笑し、また常に圧倒されていて今最終回を前に　ああもう終わっちゃうんだなと寂しく一息ついてるところです。（おん…… more な城主直虎　大河ドラマ館ポスター）主人公の資料が少ないのでストーリー展開が不明で、脚本家オリジナルの解釈もあったりして毎回毎回気が抜けず「えーっ　そう来るの！？」の連続　でしたよねぇ。特に小野政次処刑の回は口から米粒吹き出てしまいそうな衝撃で・・・　疲れました（笑）それなのに普段はサザエさんだし。9月の講演で小和田先生が「史実に絶対にないこと以外は大抵はOKを出す」と仰ってましたがまさに「絶対にない」以外はなんでもOK！で、ちょっと間違えると支離滅裂収拾不可能になってもおかしくなかったんじゃないかと。それがそうならなかったのは脚本家演出家の技量と俳優陣の魅力の賜物なのでありましょうか。「不思議な感覚になった最終回を見てほしい！」森下佳子（脚本）【「おんな城主　直虎」インタビュー】主人公直虎を演じた柴咲コウさんの美しさ華やかさ。美人なのは前々から存じてましたがあの中性的とも言えるキラキラとした輝きには毎回うっとりとさせられました。主人公にこんなうっとりって「太平記」以来ですよ。複雑でダラーっとしがちな太平記を最後まで支えた力は真田広之さんの役者としての華やかさに他ならず。もー、尊氏見てるだけで何もかも許せましたから。主人公の魅力って重要ですよね。昨年の「真田丸」は面白かったけどさすがに堺さんに毎回うっとり　にはならなかったです。直虎を取り巻く男性陣のステキさは言うまでもなく。ただのイケメン大河で失敗してしまったいつぞやの作品とは違い、心情を掘り下げずにはいられない描かれ方でどなたも大変・・・深かったです。そう、深いんです。深さが従来の大河とは違ってました。深いのにサザエさんなんですよね。あ、深いサザエさんでいいか。資料が少ないゆえのストーリーの奇抜さと俳優陣の魅力。それらが一見地味に思えるこのお話をキラキラした深いサザエさん的ドラマにしてくれた、と言ってしまうと少々陳腐なんですけど。なんだろう？　わたしごときでは書ききれないこのドラマの不思議な面白さ。「平清盛」あたりからNHKが目論んだ大河の変革がようやく芽を出し葉をつけたような、そんな勝手な推察もしてしまいそうです。いい意味で期待を裏切られ続けて（だって私はお涙頂戴ドラマだと予想してたんだものー）きっと最終回も「はぁ？」って感じで終わってしまうのかもしれません。むしろそれを願ってます。龍潭寺（2016 夏）直虎の舞台である浜松は日頃からよく訪れていたので大河ドラマに決定してから旗が立ち並び史跡が整備され直虎まんじゅう直虎トートバッグなど新しいお土産が次々に作られ地元が活性化していく様をつぶさに見れて楽しかったです。大河ドラマの効果って本当にスゴい。一応お約束で　　北条五代を大河に！　って書いておきますよ。ほんと、頼みます。私が生きてる間に。五代じゃなくてもいいから。皆さんは「おんな城主直虎」を見てどんな感想を持たれたでしょうか。好きだった方もあんまりだった方もみーんな一緒に直虎さんのキラキラした有終の美を見届けましょう。さて私は今夜、最後のジェダイ。。にほんブログ村 close

「おんな城主直虎」最終回を前に