訪問日：2016年1月川島城は徳島県吉野川市にあったお城です。市史跡に指定され川島公園として整備されています。この地域の戦国期は三好氏の支配下にありました。1572年 三好氏一族の川島惟忠(兵衛進）が三好氏の重臣として名高い篠原長房を謀叛の罪で討伐した後に篠原氏の上桜城を廃し築城…… more しました。蜂須賀家政が阿波国に入ると徳島城の有力な支城である阿波九城の一つとして整備され林能勝が城主となっています。1638年 一国一城令により廃城となりました。  【左】中々立派な天守は町からでも目立ちます。写真は吉野川堤防より。【右】昭和56年に勤労者野外活動施設として建てられた模擬天守。織豊期には徳島の重要な支城として機能したとは言え，このように立派な天守があったわけもないのですが，町並みから見える姿はやはりシンボルとなっているのでしょう。  【左】模擬天守の建てられた位置は最高所からかなり下がった位置であり，城域の中心である主郭部でない場所に建てられています。【右】天守から中心部の方向を見ています。川島神社のある曲輪，その奥に主郭方面となります。  【左】模擬天守の西側を走る道路は尾根筋を切るように川島神社のある曲輪を分断しており堀切跡と推測できます。模擬天守は城の中心部である川島神社側の曲輪群から堀切を隔てた外側ということになりますね。【右】川島神社のある曲輪です。案内板もここにあります。  【左】川島神社。大正時代に吉野川の河川改修により移転せざるを得なくなった複数の神社を合わせて遷座されたそうです。【右】川島神社の先で直進すれば最高所の主郭方面。右に進めば広場となっています。  【左】分岐から右側の広場も曲輪の一つであったようですが，後世の改変が著しく，実際これ程の面積を持った削平地であったのかは不明です。立派に見える切岸状の地形も構成の採掘によるそうだ。【右】最高所で岩の鼻と呼ばれている主郭跡に向かう。上に見えているのは忠魂碑。  【左】途中の休憩所，ちょっとした削平地となっており曲輪跡のようです。【右】四国名物の沈下橋が吉野川に掛かっている様子が見える。  【左】さらに登ると岩の鼻展望台。この最高所を含む一帯が主郭であったようです。【右】展望台より望む吉野川の雄大な景色。展望台は崖のギリギリまで行けるようになっています。模擬天守については立派であるものの後世の改変も多く，実際の城郭遺構についてはわかりにくくなっています。阿波九城という重要な拠点でもありますし，篠原長房を討った川島惟忠の築城と言うことで行ってきました。大きな地図で表示 お城巡り ブログランキングへ にほんブログ村FC2 Blog Ranking close

第219回：川島城（吉野川を見下ろす阿波九城の一つ）