訪問日：2016年4月籾井城（もみいじょう）は兵庫県篠山市にあったお城です。篠山を東西に貫く西京街道（現在の国道372号線）を見下ろす位置にあり，篠山盆地への東の入口を押さえる要衝にあります。在地の国人領主である籾井氏の城と伝わり，文献では籾井下野守晴重や籾井五郎親昌の名前が確認…… more されています。1577年より織田信長軍の丹波方面司令官として明智光秀の丹波侵攻が本格化し，八上城，荒木城 等とともに攻撃を受けています。丹波の赤鬼として知られる黒井城の赤井直正とともに勇猛果敢で青鬼と言われた籾井教業（もみいこれなり）が籾井城に依ったことで知られるのですが伝承の域を出ず青鬼の実在は疑われています。  【左】国道372号線越しに見る籾井城の遠景。【右】篠山市福住の禅昌禅寺の側に登り口があります。お城好き向けの良い案内板は無く，散策コースとして案内されており．矢印のように行きと帰りで違うルートを取りました。城自体は最高所の主郭を中心として，東西南北それぞれの尾根に曲輪が展開するという構造です。禅昌禅寺口から上りますと南尾根の曲輪に取りつきます。  【左】それなりにきつい上り坂を15-20分程度上ります。【右】すると，城域の南端に差し掛かります。竪堀や曲輪を確認することができます。  【左】これは南曲輪群にある竪堀の一つです。【右】中々 立派な切岸。  【左】主郭の手前の帯曲輪ですが，そのまま向かわず西側の曲輪に向かいます。【右】西曲輪の堀切を上から見ています。  【左】堀切を横から。【右】西側の曲輪の一つ。整備はそれ程されていません。  【左】西側の城域を区切る浅い堀切。【右】戻って来て主郭に到着。  【左】籾城公園の古くて大きな石碑があり，裏には「大正十三年七月 東宮御成婚記念」と刻まれていました。【右】主郭の南東隅にある窪みは帯曲輪へ下りる虎口跡かと思われます。   【左】北側の曲輪群に進みました。最初の長細い曲輪で北端に土塁か櫓台のような土盛りが残っています。【右】上述の曲輪の北端にある土塁。これを超えると堀切と竪堀ですので，やはり堀切で足止められた敵を土塁越しに攻撃する仕組みであったと考えられます。  【左】土塁の先の堀切です。【右】籾井城で最大の見どころと言える土橋。堀切を最小人数のみ渡す細く曲がりくねった土橋です。  【左】東側の曲輪に来ました。写真のような竪堀があります。【右】長細い東曲輪をそのまま進み，下山します。  【左】東曲輪の東端を仕切る堀切。【右】何故か案内板に無いルートで下りてきてしまったようで，禅昌禅寺前の舗装道路のもう少し奥に下りてきました。丹波の猛将と言えば赤鬼，青鬼，荒木鬼。国人衆の中で籾井氏が果たした役割はそれなりに大きかったとは思うのですが青鬼だけ実在が確認されていないのですよね。大きな地図で表示 お城巡り ブログランキングへにほんブログ村FC2 Blog Ranking close

第255回：籾井城（丹波の青鬼伝説が残る城）