一宮城 [2/4] 山頂に突如現れる巨大な石垣造りの本丸へ。の詳細

一宮城 [2/4] 山頂に突如現れる巨大な石垣造りの本丸へ。
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記事タイトル 一宮城 [2/4] 山頂に突如現れる巨大な石垣造りの本丸へ。
概要

一宮城 訪問記 其の二。 [前回までの訪問記 概要] 街道沿いの登山口から登城開始。まずは延々と石段を登り、最初の曲輪・倉庫跡から鳴門まで見渡せる眺望を見る。すごい高さと角度の切岸を越えて、堀切道から虎口が造られた才蔵丸へ。其の二では主郭を目指します。 訪問時期:2017年2月 …… more 一宮城 訪問記 − 其の一、二、三、四。 <訪問記> 才蔵丸の虎口と堀切道。 堀切道はそのまま才蔵丸に沿って竪堀として斜面を落ちていく。右手前がそうだ。 更に城の奥へと進む。左側は急斜面。右側はすごいシダの藪だが、この上は明神丸という曲輪。前からだけでなく、右上からも攻撃される。 「竪堀」の看板があるが、確かに少し道が凹んでいるものの、元々が急斜面であり、枯葉などが積もっていて、竪堀は明瞭には分からなかった。 やがて石段が残る門跡へ。 5段ほどの低い石段と、その左右の石積などが残る。この左奥は本丸なので、城の中心部を守る最後の関門といったところか。 門跡を越えてまずは右側へ。ここは先程の堀切道を、才蔵丸と挟んで攻撃できる位置にある「明神丸」。石碑はここに建っているが、明神丸自体はこの上にあたる。 明神丸前にあった図面。堀底道はまさに明神丸と才蔵丸の間を通っていた。 では明神丸へ上がってみよう。ここにも小さな石段が設けられている。この上には門があったのだろう。 明神丸 虎口の石段。 明神丸 内部には建物の礎石列も見られる。 明神丸の端っこからは、先ほど倉庫跡から見た眺望と同じ景色が、少し上段から見渡すことが出来る。写真では分かりづらいが、肉眼だと右奥の山(眉山)の奥に鳴門の海が見えた。 明神丸からの眺望 全景。超広角にて。 では明神丸から降りて、先ほどの門跡まで戻ってきた。門跡の石段の最上段には門柱を支えていた礎石かもしれない平らな石があることも分かる。 では本丸を目指そう。門跡から本丸までの間は帯曲輪となっていた。 帯曲輪をまっすぐ進むと、木々の奥から、石垣が見えてきた! 山の上に突如現れる、立派な石垣で築かれた本丸!これはスゴイ。 一宮城本丸跡。 奥まった位置にある石段までしっかりと残る、野面積みの石垣。ちなみに本丸向かって右前あたりに井戸跡があると資料に書かれていたが、埋もれていて分からなかった。 本丸前には案内板が2つ建つ。一宮城跡 説明板。石垣が築かれたのは、秀吉の四国平定の後に入城した蜂須賀家政 時代。 一宮城址 案内図。登城口からのルートと曲輪が載っている。 一宮城 本丸へ上がる石段。左右の石垣に比べて奥の方に築かれているので、手前にはガッチリ固める門があったのだろう。 向かって右側の石垣。大小様々な石材が荒々しく積み上げられている。横に筋の入った、横長の石を平たく積んでいる。このあたりの石材の特徴だろう。石垣に沿って本丸外周を一周できそうなので、行ってみる。 よく見ると石段に入る部分には二段ほどの段差が設けられている。当時はどのような姿だったのだろうか。 では本丸外周に沿って進み、本丸石垣を目一杯楽しもう。正面に比べ、脇に一歩入るとこの通り苔と草まみれになる。正面は整備の賜物ということだろう。 どんどん奥へ進んでいく。 見返すと、本丸の正面にあたる部分が少しせり出して作られていることがよく分かる。 奥へ。細長い石が平たく積まれている印象だった正面に比べ、このあたりはゴツゴツした石が乱雑に積み上げられている印象。The 野面積み。 隅部へやってきた。斜面ギリギリに建っている。図面によるとこの隅部から右下の斜面を降りていくとその先にも小さな曲輪があるように描かれていたが、写真のとおり草ぼうぼうで全く降りれる様相はなかった。 隅部から本丸入口方面を見返す。結構広い。 本丸 北端部の隅石。このあたりは本当に斜面ギリギリで、これぐらいの角度からしか隅石を見ることが出来ないぐらいだった。 西側へ回り込んで更に奥へ。 >> 一宮城 [3/4] へ続く。<< 訪問時期:2017年2月 撮影機器:FUJIFILM X-T10 + XF14mm – – – – – – – – ブログ人気投票参加中. いつも投票アリガトウ(^-^) 投票するのも、順位を見るのも、上↑のアイコンを押してね! ページの一番上に戻る close

一宮城 [2/4] 山頂に突如現れる巨大な石垣造りの本丸へ。
サイト名 城めぐりチャンネル
タグ お城 続・日本100名城
投稿日時 2017-07-07 05:40:18

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