荒戸城(新潟県)の詳細

荒戸城(新潟県)
むぎの城さんぽ
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記事タイトル 荒戸城(新潟県)
概要

【荒戸城】あらとじょう 【別名】荒砥城 【構造】山城 【築城者】上杉景勝 【築城年代】1578年(天正6年) 【指定史跡】県指定史跡 【場所】新潟県南魚沼郡湯沢町 地図 荒戸城は、上杉謙信の相続争いとなった「御館の乱」の際に上杉景勝によって築かれた城です。 謙信が急の死を遂げる…… more と、謙信の養子であった景勝と景虎との間で家督争いとなり、 小田原北条家から養子となった景虎の援軍として北条軍が三国峠を越えて 越後へ侵攻して来るのを防ぐため、景勝は上田衆を総動員して三国越えの最前線に荒戸城を築かせました。 登城口 湯沢町の芝原トンネル手前を左に入った旧三国街道沿いを進むと この場所が見えて来ます。 車が数台置けるスペースがあるのでとてもありがたいです。 11月に入ると冬支度がされていて、案内看板はすでにブルーシートで覆われていました。残念。 階段があるので車では無理ですが、車が通れそうな幅のきれいな道です。 少し登ると突当りを左に折れ、今度は横に歩きます。 すると、標柱が見えて来ます。 大手登口 大手の登り口にやって来ました。 ここからはひたすら登りますが、道も良いのでそれほど大変ではありません。 とは言ったものの、運動不足なのですぐにバテてしまいます なんだか、鮫ヶ尾城を思い出させる風景です。 鮫ヶ尾城に行った時は、自分の体温調節が出来ず、知らず知らずに体調を崩していたこともあり 自分の体力を過信しないようにボチボチと登って行くようにしました。 (実際はそこまで大変な山じゃないですよ。) すると、なんだこりゃ! 誰が見ても分かりやすい凸凹が目の前にあるではなか! いきなりこれですか!! ここまでは、堀や土塁も見なかったのでここで圧倒されました。 虎口 目の前は堀、右は枡形虎口で馬出に入る仕組みになっています。 土橋 この土橋を渡ると二ノ丸です。 つまり二ノ丸の虎口なのですが、両サイドに門があったのかなと思わせるような石もあります。 二ノ丸跡 本丸虎口 ザックリと土塁を割られたような本丸の虎口です。 本丸の中の様子は外からではこの程度しか見えません。 本丸 中に入ると平らな広場になっています。 三ノ丸 本丸から下を覗いてみると…曲輪が見えます。 笹の間から標柱が見えるのですが、何が書いてあるのかまでは笹が邪魔で読めません。 本丸を散策してから、後で降りてみようと思います。 土塁 大手口側の土塁は高く盛ってあります。 やはり敵が攻めて来る側は中が見えにくい構造になってますね。 搦手側の土塁はなくなってしまったのか、三ノ丸との連携が取りやすく出来ているためなのか 土塁がありません。 本丸から三ノ丸の方へ降りて来ました。 至る所に掘り込んでいるのが見えます。 搦手口 本丸には無かった搦手側の土塁が、三ノ丸にはあります。 やはり虎口になっているところには土塁が構築されていたようですね。 標柱 笹を掻き分け標柱を確認しました! このまま二ノ丸まで行って見よう! と意気込んでみたものの、草を掻き分け進んでみたら…堀切に行く手を阻まれました。 なるほど、良く出来てます。 なんとなく二ノ丸まで行けるんじゃないかと思ってたけど、それにしては どうしてここだけこんなに草が生えているんだろう?と思ったら、堀切が渡れないので 皆さんあまり通っていないということなのですね。 では、もう一度二ノ丸で確認してみよう! 本丸虎口 今度は本丸の内側から外を見た様子です。 正面には湯沢町の街並みが見えています。 眺望 湯沢町には上杉謙信が大石氏と栗林氏に命じて築かせた浅貝寄居城があり、 三国街道の監視と、謙信の関東出陣のための宿所がありました。 ここからも、北国街道を歩いている敵陣が見えたかもしれないですね。 二ノ丸 ではもう一度二ノ丸へ行って、三ノ丸とを分断している大堀切をみてみましょう。 堀切 渡って渡れないこともないけど…今は無理に渡らなくてもいいですよね。 きっと当時はもっと深く掘り込まれていたことでしょう。 横堀 そして下を見ると、横堀もあります。 馬出 二ノ丸から見た馬出です。 桝形虎口 二ノ丸虎口から見た様子です。 手前が土橋で正面は馬出です。 桝形になっているので真っすぐ降りられずに、道は曲げられています。 大手道 最初に登って来た時と違って、道が判りずらい印象です。 一瞬迷子になりそうな雰囲気でしたが、木にテープが巻いてあるのを頼りに 下って行けば迷子になることはなさそうです。 登りの時ははっきり道がみえていたはずなのに、下りは道のように見えない。 不思議な錯覚に襲われました。 そのために先人がテープを巻いてくれたのだと思うので、感謝です。     この日は、先に樺沢城へ行っていました。 その後に訪れたこともあって、なんだか物足りない気分でしたが こうしてブログを書き始めたら、やっぱりなんか凄い城に見えて来ました。 結構素晴らしい造りしてましたよ。 しかも、これだけきれいに残っているので、初心者にもお勧め出来る城址です。 そう考えると、やっぱり樺沢城へ行く前にこちらに寄っていたら これだけしっかり造り込まれていたら、感動も倍だったのかもしれません。 令和3年11月21日登城 今回の参考本 甲信越の名城を歩く 新潟編圭一, 福原吉川弘文館 カレンダーが付いてます 歴史人 2022年1月号ABCアーク close

荒戸城(新潟県)
サイト名 むぎの城さんぽ
タグ 百名城以外の城
投稿日時 2021-12-02 14:40:10

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