「お城」の「天守台シリーズ」第１５弾は、「村上城」「新発田城」です。 現在多くの「天守台（天守代用の櫓台含む）」が残されていて、更にはその上に復元、復興等の「天守(御三階櫓）」が再建されている場合も多くあります。 「天守台」だけがひっそりと残っている場合は、「…… more 天守」が取り払われたケースの他にも、江戸時代には機会が有れば「天守」を建築するために「天守台」だけは用意していたケースや、「天守」を建築したいが幕府の目を気にしたり資金面で難しかった場合は、上物は建てず“権威の象徴”として「天守台」だけは築いておくケースもありました。 「天守台」は、石垣の場合があったり、土塁上に築かれる場合もありましたし、石垣の場合は「野面積み」「打込接」「切込接」等の加工の仕方や積み方があったり、また武者返しや高石垣或いは数段しかない場合など、非常にバリエーションがあって面白いです。  「村上城」（新潟県村上市）は、「本庄家」のお城でしたが、会津へ移動後、「堀秀治」の家臣「村上頼勝」が１５９８年に入城し近世城郭化に着手しました。 しかし道半ばで「秀治」の息子は取り潰しとなり、その後入った「堀直竒（なおより）」により改修が引き継がれ、１６２０年には三重「天守」も築きます。 その後１６４９年に入城した「松平直矩（なおのり）」は大改築を行い、「天守」も新築されたそうです。しかしながら、１６６７年に落雷によって焼失しその後は再建されていません。 現在「本丸」跡南西端に残る「天守台」は、数段の石段を上がる分高くなっていて台上には「天守台跡」碑と「鶴舞城跡」碑が立ちます。また「礎石」が見られ、また「本丸」側には野面積みの石垣が貼りついています。 「村上城　天守台」（「天守台跡」碑、本丸側より）「村上城　天守台」の台上（「天守台跡」碑と「鶴舞城跡」碑-奥）「村上城　天守台」（「本丸」側は「野面積み」）「村上城　天守台」上にある「礎石」  一方、周囲の「帯曲輪」から見上げた「天守台」は残念ながら写真に収めることが出来ていませんが、「村上城跡パンフレット」で掲載されているモノを見ると、「切込接・布積み」に近い高石垣が見えます。 「村上城跡パンフレット」内で「帯曲輪」からの「天守台」をご覧くださいhttps://www.city.murakami.lg.jp/uploaded/attachment/7587.pdf 「本丸」跡内は「堀直竒」が築いた台を残し、外側は「松平直矩」が築き直したものだと思われます。 「村上城　天守台」からの眺めは最高「村上城　天守台」からの村上市内寺町・町屋方向(１１月には鮭が川登りする三面川河口）   「新発田城」（新潟県新発田市）は、「新発田家」が「上杉景勝」によって滅亡後、１５９７年に「溝口秀勝」が入城します。 その後順次近世城郭化を進めますが、１６６８年の大火によって大部分を焼失し、その後再建を進める中で１６７９年には「御三階櫓」が完成します。 現在は、多くの古写真等を基に木造復元「御三階櫓」が再現されていますが、半分は陸上自衛隊の駐屯地となっているので、南西側以外は見ることが出来ません。 従って、「天守台」も同様ですが、見える箇所では「切込接・布積み」の規則正しい積み方になっていて、上部の美しい復元「天守」ともマッチしています。 木造復元「御三階櫓　天守台」（美しい「海鼠壁」の下には「切込接・布積み」石垣）木造復元「御三階櫓」と「天守台」（南西方向から）木造復元「御三階櫓」と「天守台」（南方向から）木造復元「御三階櫓」と「天守台」（南東方向から）  「ポチ」をどうぞよろしくお願いいたします。にほんブログ村 「フォロー」の方もどうかよろしくお願いいたします。 もしよろしければこちらにも「ポチ」をお願いいたします。お城巡りランキング  close

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