10年ぶりに孫君と行った<安土城>の詳細

10年ぶりに孫君と行った<安土城>
シロスキーのお城紀行
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記事タイトル 10年ぶりに孫君と行った<安土城>
概要

昨日は、小学校の入学式で休みだった孫君と一緒に「安土城」「彦根城」を巡ってきました。 今度小学校4年生になる孫君は、以前から「彦根城」に行きたがっていたのと、最近歴史に目覚めて戦国武将名を覚える等して「織田信長」のお城に行きたいとのことでしたので、2城セットのお城巡りと…… more なりました。 JR「川西池田駅」から「尼崎駅」乗り換え新快速で「守山駅」まで乗車し、新快速が停車しない「安土駅」までは「普通(高槻迄は快速)」に乗り換えて10時24分着でした。 孫君が楽しみにしていた駅前のレンタサイクルで自転車を借り、まずは「安土城」のイメージを孫君の頭に刷り込んで「安土城」(滋賀県近江八幡市)に登城しようと思い、南側にある「安土城郭資料館」に行きますと、「安土城」天守の模型や「織田信長」の肖像画、「安土城」の絵図を興味深く観察していました。 「安土城郭資料館」「安土城」の模型(「安土城郭資料館」内展示、この上層部分の原寸大が「信長の館」に展示)「安土城」の模型(「安土城郭資料館」内展示)「安土城」の模型の断面(吹き抜け構造、「安土城郭資料館」内展示)屏風絵風陶板に描かれた「安土城」「織田信長肖像画」(「安土城郭資料館」内展示) そこで、近くにお弁当を売っている所を聞くと、スーパーがあるとのことでその場所を教えてもらいましたが、次に予定していた「信長の館」から離れるので、そこでのお城姿のインプットよりも食い気の方を優先して、山上で食べる食料確保の為にスーパーへ寄りお城入口に到着しました。 「安土城」大手口付近の石垣 10年前頃に来たときは無料だったと思いますが、現在はゲートがあり大人700円、子供200円の入山料を徴収されましたが、整備費用に充当されているのでしょうか。 縄張り図(「大手口」付近に掲出) 「安土城」の代名詞ともいわれている「一本道」のその先の茂みの上には、当時はあの「天守」が見えたということは言い尽くされていますが、やはりその方向を見上げてしまい感慨に耽ります。 真っすぐ延びる「大手道」 「一本道」両脇の左手には「羽柴秀吉」邸跡、右手には「前田利家」邸跡、その上右手には「徳川家康」邸の重臣たちの邸跡が並びます。私は、もう少し上に有ったと思っていたのですが、意外と入口近くだったことをあらためて認識しました。 「羽柴秀吉」邸跡「前田利家」邸跡 突き当りから大きく左手に曲がり登っていく道は、階段の高さが急に険しく上がりにくくなっていきましたが、10年前にはそのような感じを受けなかったのは、この間に取った年齢のせいなのでしょうか。 「大手道」から左手へ上がる道 また、この辺りには、例の「石仏」が各所で見受けられお布施が添えられるようにしています。 二つの仏様が描かれている「石仏」(左が頭) 登り切った所の分岐点をまずは右手「本丸」跡へのコースに向かいますと、大きく行く手を阻む枡形形式の「黒金門」跡の櫓台が長い階段突き当りで行く手を阻止します。 「黒金門」跡より上の縄張り図(現地で掲出)「黒金門」跡「黒金門」枡形跡 中に入ると、真正面に「二の丸」跡西面の「野面積み」の石垣面が被い、その角石を曲がりゆっくりとした道を上った突き当りの檀上には、石垣用の石垣として運び込まれたと言われている「仏足石」が置かれています。 「二の丸」跡西面の「野面積み」石垣「二の丸」跡の角石(長い石と短い石を交互には積んでいる)残念石の一種「仏足石」 左手の階段を上がって少し高い敷地が「二の丸」跡で、「本能寺の変」の1年後に「羽柴秀吉」が「織田信長」を祀った「信長廟所」が建ちます。ここに、「信長」の「本丸御殿」が置かれていた可能性が高いそうです。 一段高い「二の丸」跡に見えるは「織田信長廟所」「二の丸」跡の「織田信長廟所」 「二の丸」跡からは一旦階段を下りて、左手に立ちはだかる「天守台」の下の幅狭い通路の先を進みますと、広い「本丸」跡があります。こちらには、天皇を迎え入れる為の「清涼殿」等の御殿が建てられていたようです。 「天守台」の石垣(右を進んだ先に「本丸」跡)「本丸」跡(奥に見える石垣は「三の丸」跡)「本丸」内にあった御殿の礎石跡と想像図 この西側に壁となる石垣上は「三の丸」跡で、北側には「本丸北虎口」跡が認められ、その南側にも門跡がありました。 「三の丸」跡の石垣「三の丸」跡石垣(南から北方向)「三の丸」跡の北端(「米蔵」跡)「本丸北虎口」跡「三の丸」跡南側にある門跡 また本丸跡の南側は一段高くなっていますが、そこにも多門櫓のような建造物が並んでいたようです。 「本丸」跡南側の「多門櫓」跡 「本丸」跡から階段で「本丸取付台」に上がり、更に左の階段を上ると「天守礎石群」が並ぶ「穴蔵」に出ます。「穴蔵」に残る礎石は、大型90、小型24で、抜き取られた礎石跡が22あるそうです。 「本丸取付台」への階段「本丸取付台」の上「本丸取付台」から「天守台」の上へ「天守台穴蔵」に並ぶ「天守」の礎石群「天守台穴蔵」に並ぶ「天守」の礎石群(周囲は石垣で一段高い) 「穴蔵」の周囲は石垣に取り囲まれていて高さ1m位ですが、そこが1階部分になるそうで、七角形になっています。 周囲を囲む石垣「天守礎石」の配列図(現地に掲出分) 我が孫君は、「安土城郭資料館」で見た模型「天守」がここに建っているものだと思ってたそうで、無いのが分かってとってもガッカリしていました。登城途中に、何度もそんな話をしてきましたが、石段上りに使用する“杖遊び”の方に夢中になり馬耳東風でした。 まだまだ修行が足りませんね~ 「天守台」から見晴らせる「琵琶湖」は以前から知っていましたが、「二の丸」跡の「信長廟所」を見下ろせることを始めて知りました。 「天守台」上から望む「琵琶湖」「天守台」上から見下ろす「織田信長廟所」 「天守台」を降りたところで、丁度12時となりましたので、孫君待望のランチタイムにしました。「本丸」跡に置かれた陶器製の丸テーブルと丸イスで、先ほどのスーパーで買ってきた4種の寿司類を摘まみました。 深閑とする中で、時々登城者が単独で、或いは二人連れ等で脇を通っていきますが、孫君とおしゃべりしながらのランチタイムを楽しく過ごしました。 さて、先ほどの二股の箇所から「摠見(そうけん)寺」方向へ足を進め、両脇が石垣の間の階段を上がった所右側に「摠見(そうけん)寺」本堂跡があり、そこから望む「琵琶湖西湖」は非常に美しい光景です。そこにもベンチがあったので、「ここでランチタイムにした良かった~」と孫君は残念がっていました。 「摠見(そうけん)寺」が建つ郭の石垣この石段の上が「摠見(そうけん)寺本堂」跡「摠見(そうけん)寺本堂」跡「摠見(そうけん)寺本堂」跡から望む「琵琶湖西湖」 「三重塔」を写真に納め、「仁王門」は上から覗き込むようにして写真を撮り、来た道を降りていきますが、階段の高さが高いので降りる時の方が気を引き締めて下山しなければなりませんでした。 「三重塔」「三重塔」「仁王門」 下山して予定の電車迄の時間が約40分弱、午前中に立寄る予定だった「信長の館」を見るかどうするか迷いましたが、取り敢えず向かいました。 この奥に「信長の館」がある 私は既に2回程見ていますが、館前で孫君に聞くと、「安土城」の五階・六階部分は見たいとのことでしたので15分だけと時間を決めて入館しました。 赤色で「夢殿」風の五階部分、そして脇の階段で六階に上がり「金色」の六階部分を見て、「安土城」の上層階部分を実感できたと思います。 ここは写真を撮ることができますが、SNSでアップできませんので写真の掲出はこのブログではできませんので悪しからず! この館の南東には「六角家」が築城した石垣だらけの「観音寺城」がある山が横たわっていますが、それを横目で見て近いうちに「来城するぞー!」と叫び、孫君と「安土駅」へペダルを必死にこいで向かいました。 これは「安土城」がある「安土山」 自転車を返却し、駅前の「織田信長像」の写真を撮り、何とか予定の13時15分発の列車に乗込み、次の目的城「彦根城」の最寄り駅「彦根駅」へ向かいました。 JR「安土駅」前に立つ「織田信長」像 この後、あるトラブルが発生しますが、それは次回のブログで。  下記の「ポチ」をどうぞよろしくお願いいたします。お城巡りランキング また下記の「ポチ」も、どうぞよろしくお願いいたします。にほんブログ村     close

10年ぶりに孫君と行った<安土城>
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投稿日時 2021-04-10 01:00:02

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