庁鼻和城(埼玉県)の詳細

庁鼻和城(埼玉県)
むぎの城さんぽ
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記事タイトル 庁鼻和城(埼玉県)
概要

【庁鼻和城】こばなわじょう 【別名】国済寺館 【構造】平城 【築城者】上杉憲英 【築城年代】1456年(康正2年)か 【指定史跡】市指定史跡 【場所】埼玉県深谷市国済寺 地図 関東管領上杉憲顕は13世紀末、新田氏をおさえるため、 この地に6男の上杉蔵人憲英をつかわし、館を築かせ…… more ました。 以後、憲光・憲長と3代に渡りこの地に居住しました。 館内に峻翁令山禅師を招いて国済寺を開創、現在は土塁と築庭跡などの遺構が残り、 上杉憲英公墓は県指定遺跡されています。 駐車場 参道脇にある無料の駐車場(約7台分)を利用して、いざ城さんぽです! この他に、正面入り口のある国道17号線側にも駐車場があります。 まずは正面から入城しようと国道17号線側にやって来ました。 国済寺黒門 江戸時代中期に建てられたという建物、総門・三門・本堂が直線的に配置されています。 1416年に起こった「上杉禅秀の乱」の際は、越後・上野国の兵をまとめて鎌倉へ侵攻すべく、 関東管領上杉軍を集結の拠点として使用されたのがこの庁鼻和城です。 上杉管領家と古河公方足利成氏の対立により勃発した「亨徳の乱」のさなかに 深谷城が築城され、深谷上杉氏の主城移転がされました。 その後、庁鼻和城は城としての機能は失われています。 鎮守社 この奥、鎮守社背後には日吉神社があります。 三門 江戸初期に建てられた寄棟茅葺の楼門で、 階上は羽目板張に火灯窓をがありとても美しい門構えです。 石碑 国済寺の境内には、石碑がいくつかあります。 このように、歌碑もあります。 案内看板 「深谷新八景」は、平成3年に深谷市制35周年記念協賛事業として 出来たもののようです。 鐘楼 江戸期の火災で焼失した際は、本堂、鐘楼ともに再建されることが無く、荒廃していきました。 火災の被害が余りに大きく、23年経ってから再建されたようです。 明治維新後の神仏統廃令と戦後の農地解放令によって境内は大きく縮小され、 庁鼻和城の内郭部分だけが国済寺の境内として残りました。 「人はみな 佛なるぞと 告げわたる この鐘の声 釈迦牟尼の声」の石碑が添えられた鐘楼。 近くに住宅があるので撞いてみようとは思わなかったのですが今は立派な鐘楼があります。 園通客 何も考えずに、とにかくお参りしてきたのですが…菩薩様は何の神様だったのでしょう? でも、お願い事は叶えて下さったのでOKです 本堂 城の機能が深谷城へ移った後は、庁鼻和城内にあった国済寺に受け継がれました。 かつて国済寺境内には塔頭五ヶ寺が存在する大きな寺院で、 北関東における臨済宗法灯派の道場としての地位も築いていたと思われます。 しかし、寺院と成った後も、軍事的要地であったことは変わらず、 時に深谷城の支城との認識は強く、攻撃を受けることもありました。 本堂の扉には上杉家の家紋が大きく飾られています。 近頃賽銭泥棒が多いせいか、賽銭箱はこの扉の隙間から手を伸ばして入れるようになっています。 三門(内側) 裏から見ても格好いい。 やはり、木造の建物は風情があっていいなあ。 菩提樹 菩提樹とありますが、だいぶ若いようですが何代目かな? この本堂と社務所を繋ぐ渡り廊下の下をくぐると、その先は墓地になります。 上杉家の墓と土塁が残る場所があるので行ってみたいと思います。 足付鬼瓦 上杉家の家紋入りです。 立派なのでこうして飾ってある寺院をよく見かけます。 上杉憲英墓 正面にあるのが上杉憲英の墓です。 手前には2代憲光、6代憲清の墓があり、 下の段の両脇には深谷上杉氏一族の墓が並んでいます。 土塁 北辺の土塁跡です。 掘もあったはずですが…多少窪んでいるような気がしますが、わからなくなっています。 埼玉、群馬では馴染のあるヤオコー(スーパーマーケット)の建設に伴い 平成9年に庁鼻和城の発掘調査を行っています。 五角形に近い外曲輪と正方形の内曲輪から成り、 外曲輪には物見櫓跡などの伝承地もあるという。 攻城団で登録になったので、やってきました。 三門がカッコいいですね 鎌倉街道の抑えとなるポイント地点でもあったため、重要な城であったと思われますが 庁鼻和城、国済寺に関して、あまり紹介された本などがなく 縄張りなど足跡を調べるのに苦労しました。 と言うのも、江戸時代に二度も火災に遭って古文書などが失われていたのですね。 そのため、資料が少なく、一般的に知り得る内容も少ないのですね。 令和2年9月13日登城 全国 御城印 大図鑑攻城団宝島社 戦国手帳2021年版 (オレンジ)戦国手帳2021年版コミュニティネット close

庁鼻和城(埼玉県)
サイト名 むぎの城さんぽ
タグ 百名城以外の城
投稿日時 2020-10-04 22:00:03

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