桑名城(三重県)の詳細

桑名城(三重県)
むぎの城さんぽ
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記事タイトル 桑名城(三重県)
概要

【桑名城】くわなじょう 【別名】東城・扇城・旭城・九華城 【構造】平城 【築城者】桑名行綱 【築城年代】1186年(文治2年) 【指定史跡】県指定史跡 【場所】三重県桑名市吉之丸 地図 桑名城は、京と江戸を結ぶ東海道の海路です。 「七里の渡し」に隣接し、港町として栄えていました…… more 。 関ヶ原の戦いの翌年に本多忠勝が城主となり桑名城を築きました。 桑名城最後の藩主、松平定敬は会津藩主松平容保の実の弟だったために 戊辰戦争後に、城は新政府軍により徹底的に破壊されました。 吉之丸駐車場 三の丸公園隣にある無料駐車場にやって来ました。 本多忠勝像 九華公園駐車場の西側にある本多忠勝像です。 北大手門前にどっしりと座っているこの本多忠勝像は、 立坂神社所蔵の画像がモデルだそうです。 案内看板 西側に回り、大手にやってきました。 水堀の前には大きな案内看板があり、縄張絵図がとても見やすく掲げられています。 本来は西側には北大手門と南大手門があり、中央にあるこの橋は無かった橋です。 今は本丸まで一直線に延びる道があり、そこに橋が架けられています。 外堀 船が浮かべられるほどの十分な広さがありますね。 内堀 今年は特にコロナ禍で中止となってしまったようですが、春になり お花見シーズンには、いくつもの橋をくぐりながら遊覧出来る 「桑名城お堀めぐり」というのも行われているようです。 二の丸 かつては廊下橋が架けられていた場所に公園の景観に似合う 赤い橋が架けられ、橋を渡った先が二の丸になります。 二之丸は、松平定勝就封 後に、増築されています。(三の丸より後?) 神戸櫓跡 現在築山になっているこの地には、神戸城から移築した天守が建ち 江戸初期に本多忠勝が改修した際には隅櫓として利用しました。 辰巳櫓跡 本丸東隅にやって来ました。 ちなみに、桑名城には元禄大火後に再建された時点で 51の櫓があったと記録されています。 新政府軍に壊滅的に破壊された櫓の中で、辰巳櫓がシンボル的な櫓のあった場所として 大砲が置いてあるということは、やはり戊辰戦争を想像させられ 無言の主張のようにも見えます。 本丸 元亀以前に始めて城を築いたのは伊藤武左衛門で、当時は東城と称していました。 文禄年間になると、一柳右近が神戸城の天守閣を移して東城から桑名城と称することになりました。 そして、関ヶ原の戦いの後本多忠勝が桑名の町割り整備を行い、城下町を形成しました。 天守台 四重六階の天守があったという天守台です。 しかし、1701年(元禄14年)松平定重の時代に大火によって焼失。 その後は天守は再建されることがなく、辰巳櫓が天守の代わりとなりました。 案内看板 天守台まえにある看板です。 この案内看板の他に、「石垣崩壊の危険があるため立ち入りを禁止しています」という看板が! と言う訳で天守台には立ち入れず、ここから眺めるだけとなりました。 戊辰殉難招魂碑 戊辰戦争で戦死した桑名藩士を弔うために 明治20年に建てられた戊辰殉難招魂碑があります。 鎮国守国神社 桑名藩の藩祖といわれる松平定綱と、 寛政の改革で知られる松平定信が祀られている神社です。 三の丸 本丸の西側が三の丸です。 三の丸は本多忠勝の時代に城普請によって形成され、 この時に堀や城下町も創っています。 三の丸外堀 石垣も残り、沢山の船やボートが停泊しています。 ここでは「海道の名城」と称賛された城の面影を覗くことが出来ます。 七里の渡し 江戸と京都を結ぶ東海道が制定されると、桑名宿と熱田の宮宿の間は東海道唯一の海路として結ばれました。 熱田・宮の渡しから桑名まで海上で七里あったことから「七里の渡し」と呼ばれました。 蟠龍櫓 現代(2003年)になって建てられた揖斐川治水のための水門統合管理所です。 景観を配慮して、外観は蟠龍櫓を模して建てられました。 歌川広重の有名な浮世絵「東海道五十三次」でも、 海上の名城と謳われた桑名を表すためにこの櫓を象徴的に描いています。 水門統合管理所 櫓の中は無料開放されていて中に入ることが出来ます。 一階は水門管理室、二階は展望室になっていて、資料も展示しています。 パンフレットを頂いて、係員さんとしばしお話をさせていただきました。 勢州桑名城中之絵図 蟠龍櫓は、この絵図に描かれたものを参考にして造られています。 と、言いつつ肝心な部分が光の反射で見えないですね 蟠龍 「蟠龍」とは、天に昇る前のうずくまった状態の龍のことです。 これと同じものが揖斐川の方を向いて屋根に載っています。 蟠龍櫓についても、航海の守護神として屋根に蟠龍据えられたものと考えられています。 蟠龍はじっと揖斐川の方を向いて見守っています。 展望台からは名古屋市街、三河湾や知多半島、 木曽御嶽山や中央アルプスまで見渡せると伺いました。 故郷のある方角を見渡してみたかったのですが、残念ながら天気が悪く 長野方面は霞んで見えませんでした。 右奥に見える鳥居は、伊勢国東の玄関口ということで、伊勢神宮の一の鳥居があります。 日没から22時までライトアップされていて、揖斐川沿いの夜景が楽しめるようです。 水門 現代の蟠龍はこの水門の管理、監視をしています。 このところ全国各地で川が氾濫しているので心配ですが、 ここは蟠龍がいるので心強いですね。 本多忠勝の孫である本多忠刻が家康の孫娘である千姫と結婚したことで、 千姫は姫路城に移封になるまで、桑名城内に住んでいたこともありす。 桑名はとても注目される出来事が多いのに、扱いが小さいと思ったら… やはり戊辰戦争の影響が大きいのですね。 ブログを書いていて知ったのですが、三重県三重郡朝日町小向にある、名刹・浄泉坊の書院は 桑名城の三の丸御殿を移築したものと伝わるそうで、いつか寄れる機会があったら ぜひ観てみたいものです。 それと、桑名には伊藤武左衛門の東城(桑名城)と樋口内蔵の西城、 そして矢部右馬允の三崎城の「桑名三城」と呼ばれる城があったというので これは、三点セットで巡るべきでしたね。 これも次の課題です^^; 令和2年7月25日登城 9月3日発売!攻城団出版本です 全国 御城印 大図鑑攻城団宝島社 今回の参考本 東海の名城を歩く 愛知・三重編均, 中井吉川弘文館 close

桑名城(三重県)
サイト名 むぎの城さんぽ
タグ 百名城以外の城
投稿日時 2020-08-24 12:20:02

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