白旗城 [4/5] 周りを石垣で囲み庭園もあった伝・侍屋敷跡への詳細

白旗城 [4/5] 周りを石垣で囲み庭園もあった伝・侍屋敷跡へ
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記事タイトル 白旗城 [4/5] 周りを石垣で囲み庭園もあった伝・侍屋敷跡へ
概要

白旗城 訪問記 其の四。 [前回までの訪問記 概要]登山口から登城。岩がゴロゴロしている「岩海地形」の登城路を頑張って登っていく。登城口から約50分かけて岩海地形の谷が終わり尾根上へ。かつての磐座跡の櫛橋丸を見て、二の丸から本丸を経て、三の丸の土塁堀切までを見学。引き返して…… more 、其の四では二の丸から南の侍屋敷方面へ向かいます。 訪問時期:2020年5月 / 2019年1月白旗城 訪問記 − 其の一、二、三、四、五。 <訪問記> 現在は図の中央あたり、第二郭・伝二の丸に居る。ここから図の下、南の斜面に広がる侍屋敷から大手郭と呼ばれるエリアを目指します。二の丸から侍屋敷へ。スロープのようなルートを通って森の奥へ。緑のトンネル状のスロープを通り抜けて行く。ちょっと広い場所を左へ曲がる。ちなみに右前へ進むと尾根上に築かれた段郭群(第二郭付郭)へ通じるが木々が生い茂っていた。斜面の奥に広い場所が見えてきた。あそこが伝・侍屋敷。伝侍屋敷の中は石材が散乱しており、大きな井戸跡(大穴)や石庭跡のような巨石、石積みなど見どころが多い。瓦片もあちこちに落ちている。これは文様から、すり鉢片?石が集められた場所。図面には井戸跡のようなマークがあったが、ここか、其の右奥の斜面沿いの窪みか。侍屋敷の手前の斜面上から法面にかけて、大きめの石が散らばっていた。庭園跡か。奥には立石も。その庭園跡を回り込むように石を配置した場所。この場所に行くための当時の通路跡かな。では侍屋敷跡の削平地の側面に築かれた石垣を見に行ってみよう。(写真の場所ではないが)虎口らしい場所も見られるが崩落が激しく特に降りやすいルートはないので、削平地のヘリから降りれやすそうな場所を見繕って一段下へ降りる。侍屋敷・虎口近くの石垣。斜面に斜めに低い石積みが築かれている。一段下にも帯曲輪があり、そこに降りるルートだったのかも知れない。今は普通の斜面。この石垣が写真右奥にずっと伸びている。侍屋敷の側面石垣。恐らく侍屋敷は元々斜面だったところを削平し構築しているので、崩れないように石垣を築いて固めたものかな。侍屋敷 側面石垣。かなり崩落していて、断片的に1m〜1.5mほどの石積みが残るのみ。元々あった岩盤も利用して石垣を構築したように見える。いつ築かれたものか定かではないが、築城時なら700年、戦国期なら450年ほど耐えてきた石積み。当時から何段かの複数の石積みが構成されていたのかもしれない。二段の石垣跡らしき場所。ではこの侍屋敷下の斜面を谷の方へ降りていこう。図面によるとこの下には「大手郭」と呼ばれる場所がある。特に道はなく、かなり急斜面かつ掴める木も少なく、足元に気をつけながらゆっくりと降りていこう。しばらく降りると谷の鞍部へ到達。そこには谷を遮るように長大な石垣が延々と谷筋に沿って築かれている。大手郭と呼ばれる場所へ。石は小ぶりだが、当時から何段も分断して築かれた石垣が築かれ、谷筋を区切り、郭を構成していたようだ。ここは大手郭の一番上の石垣で、下の方に比べて比較的崩落は少なく見やすい状態。4段から5段ぐらいの石垣があった模様。すごい迫力。小ぶりな、叩き割ったような形状の石材が大量に積み上げられている。ほぼほぼ谷筋の端から端までを石垣で遮断し、其の上に広い削平地を設けている。上に大きな屋敷地を作るための構造だと想像するが、果たして。石垣の下が斜面なのに対し、上はきれいな平面になっている。なおここは「大手郭」と図面には書かれるが、今まで見てきたとおり大手は反対側の谷筋で、こちらはどちらかというと搦手(裏側)にあたる。時代によって大手が逆転した可能性も微レ存という議論も出たが、いつの時代も川が流れ寺や城下町が構成できた広い場所がある西側が大手正面で、こちらの東側は裏側だとと個人的には思う。 その五ではこの大手郭の石垣を谷筋に沿って降りて見ていきます。 >> 白旗城 [5/5] へ続く。<< 訪問時期:2020年5月 / 2019年1月撮影機器:FUJIFILM X-T20 + XF10-24mm ページの一番上に戻る close

白旗城 [4/5] 周りを石垣で囲み庭園もあった伝・侍屋敷跡へ
サイト名 城めぐりチャンネル
タグ お城
投稿日時 2020-06-22 11:00:02

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