出浦城(長野県)の詳細

出浦城(長野県)
むぎの城さんぽ
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記事タイトル 出浦城(長野県)
概要

【出浦城】いでうらじょう 【別名】上平城・自在山烽火台自在山烽火台 【構造】山城 【築城者】出浦為実 【築城年代】 鎌倉時代 【指定史跡】町指定史跡 【場所】埴科郡坂城町上平 地図 村上氏の支族である出浦氏の城で、村上氏の本拠地坂城の葛尾城の防衛の一環として 構築、改修され重視…… more された場所であることがわかります。 村上氏没落後も手を加えられ、烽火台として使用されていたと考えられています。 三角の一際目立つ、この山が自在山で、 この山の山頂にあるのが出浦城です。 自在神社 自在神社は村上氏が合祀し、出浦氏の産土神であり 出陣にあたって社頭で神楽を舞ったと伝わります。 まずは、今回の城さんぽの無事を祈ります。 神社の裏手から登るルートを見に来ました。 獣除けの柵が設置されていますが、扉は「開けたら閉める」を 徹底すれば通行出来ます。 しかし、この急勾配を登るとなるとかなり辛い…ということで林道へ。 林道入口 ここから左手に登る道が、天坂の林道です。 しか~し、この林道はジムニークラスの車でも危険です。 三角の山だけに、道から外れたら命はありません。 2駆だと滑って登れず、4駆ですら滑ります。 570m地点 ここが宮坂氏の示す570m地点の大曲りの場所と思われます。 ここまでは、何とか来られるとは思いますが、かなりヒヤヒヤする道のりです。 ブルーリボンのある場所が目印です。 まだまだ林道は更に続いています。 とにかく歩きたくないので570m地点から、そのまま先に進んでみました。 が!!570m地点から先は、危険すぎるので車では絶対に行かないで下さい。 Uターン出来る場所はこの写真の位置しかなく、ここもとても滑って危険です。 ※この先倒木が道にあるのでバイクも通れません。 さすがに、これ以上は車で登るのは諦めて歩くことに。 行きはよいよい、帰りは怖い。 下りの方が、車は止まらい。しかもABSが効いてむしろ危険。 しかし、時速10キロ以下であればABSが働かないことがわかったので 下りの危険個所は超~ゆっくり(歩いた方が早いだろ)かたつむり走行で なんとか危機回避 この先、鉄塔があるので車幅の林道がまだ先へと続いています。 ここから振り返るように、出浦城方面へ向って尾根を進みます。 右も左も落ちていますが、ゆるやかに自在山へ向っているので 歩くのは楽です。 先の方に見える山が自在山? 自在山を登っているとばかり思っていたので間違えた?とちょっと不安に。 570m地点から山道を登らずに、林道を歩いていたので 少し回り道になったようです。 耕作地 尾根を歩いていると、左下に耕作地が見えて来ました。 570m地点からここに登って来るのが本来の登城路だったようです。 ちなみに、力石の人々はここまで牛を引いて登っていたらしい。 この辺りから倒木がいっぱい見えて来ます。 堀切 尾根筋を歩いていると、堀が見えて来ました。 途中小さい堀を切ったのかと思われるような場所もいくつか見受けられます。 堀と看板が見えて来ました。 ここの堀は堀切って縦に落すとういうなかなか良い堀ですよ(^^) 看板は…不法侵入の警告の看板でした。 ここからは、進入禁止区との区別をするロープが張られていますが ロープの付いた樹もかなり倒れていて機能していません。 竪堀 竪堀が通路になっています。 自在山側はやはり登りになっています。 堀中にも容赦なく倒木が! いくつかの倒木を乗り越えたり、くぐったりしながら先へ進みます。 二の郭の真下の横堀です。 先ほどの竪堀が90度右に曲げられ、二の郭を保守するように横堀が構築されています。 三の郭虎口 ここで堀の角から三の郭に登ります。 三の郭 あまり人が踏み入れないのか、少々薮化しています。 今この状態なので、夏場は入るの嫌かなあ。 横堀 三の郭をそのまま小枝を掻き分け登りあげると 主郭下の横堀が見えて来ました。 虎口ではない場所ですが、堀から人が登った跡があります。 ロープも付いていますが、これは登るためのものか立ち入り禁止を示すものか わからないけど、主郭見たさにここから登ってしまいました。 土塁 じゃじゃーん! 主郭に出ました! 主郭を囲む土塁の上から眺めると、 単に烽火台とは思えない造りであるのがわかります。 主郭 想像していたより広かった。 石碑と案内看板 城址碑なのかと思いきや、これは城址碑ではありません。 井戸跡 雨水を貯めたと思われる井戸跡が二ヶ所あります。 眺望 樹がなければ素晴らしい眺めでしょうね。 烽火といより、これならがっつり見張りができますよね。 ここでのおやつにピッタリなのはこれでしょう! 個人所有の松茸山なので、きのこのシーズンには止め山になります。 というわけで今日はきのこの山を持参してみました そしてこちらが城内にあった本物のきのこ 松茸ではないですが立派なきのこがありました。 南の虎口 主郭の内側から見た南の虎口です。 本来の出入りはこの一ヶ所です。 そしてこちらが主郭外から見た虎口です。 ここから本来の登城路を追ってみたいと思います。 このまま下へ下って行くと自在神社へと降りられます。 見たところ、私が登って来た大手道より整備されていて 現在はこちらをメインに登城路として使われているようです。 小道は落ち葉も掃かれていました。 よく見ると、西側へ回り込む小道が見えます。 これを進むと、先ほどの主郭下の横堀へと繋がっています。 もういちど、主郭下の横堀をみてみると ロープのあった場所より南奥にの横堀から竪堀になる手前に 左手に登る小道が付いていました。 こちらが本来の登城路であったようです。 横堀に倒木があるせいか、今はあまり歩いた跡が無く見逃していました。 ではそろそろ帰りましょうか。 尾根の途中から見える千曲側の景色です。 烽火台というのが頭にあったので三角の山のてっぺんに 小さい平場がある程度に思っていたのですが、 竪堀、横堀、郭、土塁、井戸と城らしい遺構がしっかり残っていました。 とにかく倒木が多く、上を見上げると倒れかけている樹が 寄りかかり合ってる危険なものもあり、滑りやすい場所で樹を掴むのも 躊躇われました。 その点を気を付ければ、あまり体力を消耗することなく行って来られました。 令和2年1月19日登城 今回の参考本 信濃の山城と館〈第2巻〉更埴・長野編―縄張図・断面図・鳥瞰図で見る宮坂 武男 close

出浦城(長野県)
サイト名 むぎの城さんぽ
タグ 百名城以外の城
投稿日時 2020-01-24 15:00:02

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