訪問日：2016年9月山口城は京都府綴喜郡宇治田原町にあったお城です。当時の田原郷にあり，宇治田原城とも呼ばれます。元々は織田信長の命を受け，当時 織田氏に属し，近辺を治めていた山口甚介秀康が築いたとされます。1582年 本能寺の変の後の徳川家康の脱出劇で活躍します。俗に言う神君…… more 伊賀越えですが，堺で本能寺の変の報に接した家康は，現在の京都府の南部，現在の国道307号線に沿うような形で伊賀に向かいます。この時に立ち寄った山口城で昼食を食べたとされ，その後，多羅尾光俊が治める信楽へ逃れていきました。  【左】城跡とされる場所は茶畑等になり遺構らしい遺構は残っていません。案内板は一応設置されているのですが・・・【右】ご覧のとおり，日焼けで随分と読みにくくなっています。内容は冒頭に記載したような簡単な歴史と山口氏の菩提寺である極楽寺や城跡北側に堀跡があって石垣が発掘されたことの記載があります。  【左】案内板に従ってすぐ近くの極楽寺に来てみました。【右】この山門が城の裏門であったと書かれてあったのですが，新しく見えますね。オリジナルを一部残して修復されているのかもしれません。  【左】茶畑の北側は一段低くなっており，ここが案内板に堀跡とあった場所かと思います。【右】極楽寺の壁に沿って水路が続き，堀跡と言えなくもないかもしれませんね。さらに北側には田原川が流れており，これも防御機構の一つとして活用されたと想像できます。徳川家康の伊賀越えにおける，休憩ポイント。遺構は無くとも物語の残る城跡でした。大きな地図で表示 お城巡り ブログランキングへ にほんブログ村FC2 Blog Ranking close

第224回：[山城]山口城（家康が伊賀越えの際に立ち寄った）