四月二十六日(金)伊達藤五郎成実である。以前綴った日記、わしの生まれし大森城こと大森城山公園の桜。桜の咲く時期に足を運べたことを心より嬉しく存ずる。仙台の桜も見頃を過ぎ、少しずつ葉桜となりつつある。ならば今のうちにと、先日も花見へ足を運んだ。向かった先は、宮城県の隣福島県は二本松…… more 市の霞ヶ城公園。かつてわしが政宗様からお預かりした居城である。日ノ本各地で今年の最高気温となったこの日。実に良き観光日和であった。先ず出迎えてくれたのは、戊辰戦争の悲劇として広く知られる二本松少年隊の群像。現在二本松市を中心におもてなしを行っておる二本松少年隊の方々の拠点でもある。またお会いしたいのぅ。二本松城は標高345mの平山城。葉桜となりつつある木々も多かったが、まだまだ見頃である城内の桜。急な斜面をゆっくりと進む。途中には詩人:高村光太郎殿の「智恵子抄」の句碑が御座る。高村光太郎の妻:高村智恵子殿の生家が近く、生まれ育った地元の安達太良山について詠んだ句が綴られておる。句碑の後ろには美しい安達太良山が望める。二本松少年隊の顕彰碑も桜で彩られておった。かつて本丸があった天守台。再建された石垣も立派である。天守台からの眺めは、実に見事である！天守から見下ろすと、桜が霞がかっている様から霞ヶ城と名付けられたといわれる。城の東側から見下ろす景色は、まさにその名の通りの美しさである。小一時間ほど城内を巡り、かつての居城を楽しんで参った。帰りには二本松市の名物である玉羊羹を無事手に入れた。これについては、また追って沙汰致そう。桜前線は北上し、ついに北海道でも開花と聞き及ぶ。されど、東北各地の桜もまだまだこれからが見頃となる場所も多い。お主も是非、東北の花見へ足を運ばれよ！我が想いは東北と共に close

二本松城の桜