鷹留城(群馬県)の詳細

鷹留城(群馬県)
むぎの城さんぽ
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記事タイトル 鷹留城(群馬県)
概要

【鷹留城】たかとめじょう 【別名】― 【構造】山城 【築城者】長野業尚 【築城年代】1492年~1501年(明応年間) 【指定史跡】市指定史跡 【場所】高崎市下室田町 地図 長野氏の築いた箕輪城前身の城。 鷹留城跡は明応年間に長野業尚によって下室田町字城山の地に築城され、 1…… more 566年(永禄9年)に武田信玄との戦いで落城するまでの間、 長野氏四代の居城として構えられました。 広域農道に入口があります。 しかし今回私はこの場所からの入城ではなく、ここより手前を左手に入った 搦め手虎口がある方から登城しました。 もちろん、ここからも登城出来ます。位置は四の郭の下からの登城になります。 搦め手側入口 搦め手側の入口に来ました。 搦め手道 舗装されていない右側の道の先が搦め手入口に続く道です。 舗装されていない道は草を掻き分け、ガードレールを横目に突き進みます。 土橋 かつてここに搦手門があったとされています。この先は城域になります。 土橋を渡り、ここから時計回りに一周してみたいと思います。 それでは正面左側の道へ進んでみましょう。 帯郭 帯郭には万葉の歌碑が並んでいます。 根小屋城の遊歩道みたい…。 階段を登ると稲荷社のある四の郭です。 稲荷社 稲荷社には縄が張られていて立ち入れないように見えるので 縄より内側に入らない様にしてご挨拶。 堀切と五の郭 四の郭から見た堀切と、五の郭です。 五の郭は狭い造りになっていますが搦め手口の守りを固める重要な場所で 眼下の三ヶ所の道の交差地点へ横矢を掛けられる構造になっています。 八の郭 低い位置に少し拓けた郭があります。 主郭の真下に位置する八の郭は居住のために使われたと思われる郭です。 石段 八の郭側に付けられた石段を登ると主郭です。 しかしこの主郭への入口の階段は後世に造られた入口で、 本来の虎口は別の位置に二ヶ所あったようです。 主郭 主郭には鷹留城死歿者霊碑と鷹留城長野霊神の石碑が建ち並んでいます。 その脇には標柱と案内看板も設置されています。 標柱と案内看板 長野氏四代70年余りの居城であったが、武田信玄によって落城したことが記されています。 全体を見渡すとかなり広いことがわかります。 堀切 主郭と二の郭との間の堀切です。 どの場所の堀切を見てもはっきりくっきり見事に彫り込んであり とても見応えのある堀切が沢山存在します。 石段 二の郭への石段です。 二の郭 二の郭には何故かお墓があります。 「故清水一郎之墓」とあります。 調べによると鷹留城跡を買い、保存に努めた地主さんのお墓だそうです。 我々見学者にとって、とてもありがたい方みたいなので とりあえず感謝の意を込めて合掌して来ました。 二の郭の先端です。 帯郭のように細長く狭い郭で大手入口付近と三の郭を見下せる構造になっています。 三の郭 まずはここで大手口の守りを固める役割をしていたのでしょう。 大手道の他に根小屋方面からの道も入って来る場所でもあるので 周囲が見渡せるように円形の郭になっています。 そして堀切で囲い完全に独立した造りになっています。 大手道 この先に大手道が続いています。 虎口に木戸が設けられていたと考えられています。 七の郭 七の郭は八の郭ほど広くないのですが、八の郭と同様に居住するための郭として 使われたのではないかと考えられています。 広域農道側の外周を通って搦め手の虎口まで戻ることにしました。 城跡内には沢山の歌碑があります。 これは高崎市の山城を散策するとよく見られる特徴で、めっちゃ期待させられて 城跡のことはまったく記されていないというものです^^; 全体的な雰囲気が箕輪城に似ている印象でやはり長野氏の城の特徴がよく出ている城跡でした。 堀と郭のメリハリが良い感じですよね。 堀切の数と郭の数が多くてあっちも!こっちも!ときょろきょろしながら 落ち着きのない足取りで、独りで乗り込んだ割には孤独の恐怖感はどこかに 行ってしまいました^^; これはぜひ多くの人に見て欲しい城跡です 追記 このブログを読んでくれた知人から「自分の会社の社長が持っているよ」との連絡がありました。 お墓の主(清水一郎氏)は現在の社長の曽祖父の方で、毎年4月に社員の皆様で掃除に 訪れているそうです。 意外に世間は狭かった^^; 平成30年1月21日登城 信濃をめぐる境目の山城と館 上野編宮坂武男戎光祥出版 close

鷹留城(群馬県)
サイト名 むぎの城さんぽ
タグ 百名城以外の城
投稿日時 2018-02-27 05:40:01

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